新NISAが始まり投資ブームが過熱していますが、株式投資は元手が無いと簡単には始められません。そこで最近では、小資金ではじめられる投資“FX”が再度注目を集めています。
FXは、レバレッジという仕組みを利用することで数万円の資金で数百万円分の投資ができる資金効率のいい金融商品です。しかし、初心者の方にとっては専門用語が多く、そもそも始め方もよくわからないという人も少なくないでしょう。
そこで今回はFXの始め方を初心者にもわかりやすく解説していきます。
FXに興味がある方は是非参考にしてみて下さいね。
参考記事はこちら
FXとは
そもそもFXとはどのような金融商品なのでしょうか。
FXとは日本語では“外国為替証拠金取引”といい、異なる通貨同士の交換によって、為替差益を得ることを目標にした金融商品です。
例えば、円高・ドル安のときにドルを買い、円安・ドル高になったときにドルを売れば、相対的に円に対して利益が生まれます。これを利用して取引を進めていくのがFXです。
円高・ドル安とは
ここで、円高やドル安について簡単に触れておきましょう。円高・ドル安といえば、ドルに比べて円の価値が高い状態であり、反対に円安・ドル高といえば円の価値がドルに比べて安いことを指します。
これは他の通貨に対しても言えることで、単に円高というと、日本円の価値が他の通貨に比べて上昇している状態となります。
したがって、比べる国の通貨によっては同じ円の価値でも円安になる場合もあり、ドルに対しては円高でも、ユーロに対しては円安という状態も考えられます。
この様に通貨の価格変動は様々な要因によって左右され、対象の通貨を発行している国の経済の強さや、地政学的な安全性が高まった場合、あるいは他国の経済や政治の不安定さなどによって価値は大きく変化します。
流動性が高い通貨ほど価格変動が大きくなるため、投資をする際には慎重な検討が必要です。
FXの特徴
FXの特徴には次のようなものが挙げられます。
- 24時間市場
- 複数の主要通貨ペア
- 様々な取引スタイル
- 多岐に渡る価格変動の要因
- レバレッジ取引
- ハイリスク
詳しく見ていきましょう
24時間市場
FX市場は地理的な制約を受けずに世界中で取引が行われるため、ほぼ24時間取引が可能です。これは主要な金融センター（東京、ロンドン、ニューヨーク）が時間帯をオーバーラップさせているためです。
例えば、日本時間の9時～15時は日本市場が動き、16時～27時はロンドン市場が動きます。22時30分からはニューヨーク市場がオープンし、翌朝5時まで開場しています。
この他にもオーストラリア市場や中国市場など、細かな時差を繋いでいけば24時間ほぼいつでも、世界中どこかの市場で取引可能なのがFXの魅力です。
複数の主要通貨ペア
FXで取引できる通貨ペアは多岐に渡ります。
主要な通貨ペアには、米ドル/日本円（USD/JPY）、ユーロ/米ドル（EUR/USD）、ポンド/米ドル（GBP/USD）などがあります。
しかし、これ以外にもオーストラリアドル(AUD)やスイスフラン(CHF)なども取引可能で、私たちが普段あまり目にしない通貨を取り扱っている業者も存在します。
オーストラリアに住んでいるなど、その土地の通貨に詳しい人であれば、ドルやユーロなどのメジャーな通貨よりも、マイナーな通貨ペアで取引した方がパフォーマンスが良くなることがあるため、通貨ペア選びもFXの戦略の一つといえるでしょう。
様々な取引スタイル
FX取引ではスポット取引（即座に通貨の取引が行われる）、先物取引（将来の特定の日付に通貨を取引する契約）、オプション取引（将来の特定の日付に通貨を売買する権利を与える契約）など、様々な取引スタイルを選択できることも特徴的です。
株式投資では、それぞれの取引スタイルごとに投資口座を開かなくてはいけませんが、FXであれば1つの口座ですべての取引が可能に。取引業者によってはそれぞれ口座が分けられている場合もありますが、基本は複数口座を持つは必要ありません。
多岐に渡る価格変動の要因
FX市場は、他の投資商品に比べて非常に多くの要因に影響されます。経済指標（GDP、雇用率、インフレ率など）、中央銀行の政策金利、政治的な出来事、地政学的なリスク、自然災害など、要因はさまざま。
これに加えて各国通貨の需給の変動や、大手企業による為替取引も価格が変動する要因に関わるため、価格変動の要因をすべて把握するのは非常に難しいと言えるでしょう。
レバレッジ取引
FX取引の大きな特徴にはレバレッジ取引があります。
レバレッジとは、投資や取引において、自己資金を補償金に、資金の何倍もの金額を取引する仕組みです。
一般にFXは株式よりも大きなレバレッジを効かせることが可能で、これにより、小資金でも投資収益の増加が期待されますが、同時に損失も増加する可能性があります。
レバレッジの利点は、数万円単位の少額の自己資金でも大きな取引ができる点。これにより、投資家は自己資金を効率的に活用し、取引の規模を拡大することができます。また、取引単位が大きくなるため、小さな価格変動でも大きな利益を得ることができる可能性があります。
その一方で、レバレッジはリスクも伴います。取引での損失は元本のみならず、レバレッジで借り入れた資金に対しても発生する可能性もあるため、投資家は慎重にリスクを管理する必要があります。
しかし、最近では元本以上に発生した損失を補填してくれる“ゼロカットシステム”を採用した取引業者も増えてきている為、投入資金以上の損失が出ることは少なくなりました。
ハイリスク
FX取引は基本的にレバレッジを効かせた取引が主流になる為、現物の株式投資や投資信託に比べて高いリスクが伴います。
為替レートの急激な変動や予期せぬイベントにより、投資家は思いもよらない損失を被る可能性があり、大きなレバレッジを掛けるほど、その損失は膨大になります。
そのため、FXでは資金を失わないリスク管理が非常に重要であり、ストップロス注文やポジションサイズの管理などは必須のスキルといえます。
FXのメリットとデメリット
非常に特徴的な投資商品であるFX。メリットが大きい一方でデメリットも存在します。メリットとデメリットを見極めて、大きな損失を出さない取引を心がけましょう。
FXのメリット
外国為替取引（FX）にはいくつかのメリットがあります。以下にその主な点を解説します。
- 24時間取引可能
- レバレッジ取引
- 多様な取引戦略
- 低コスト
市場の流動性と24時間取引可能性
FX市場は非常に流動性が高く、時差により常に世界中のどこかの市場が開いている為、24時間取引が可能です。世界中の主要な金融センター(日本、アメリカ、ヨーロッパ)が異なる時間帯にオープンしているため、取引が行われる時間に制約がありません。
これは、異なるタイムゾーンに住んでいるトレーダーや仕事の都合で夜間や週末に取引したいトレーダーにとって非常に便利です。
特にわれわれ日本人にとっては最も大きなマーケットであるニューヨークのオープンが夜間であるため、日中取引できないトレーダーにはかなり都合がいいと言えるでしょう。
レバレッジ
FX取引では、小さな証拠金を使って大きな取引が可能なレバレッジが提供されます。これにより、投資家は少額の資金で大きなポジションを取ることができ、利益を最大化する機会が増えます。
国内口座であれば、自己資金の25倍までしかレバレッジを掛けられませんが、海外口座であればそれ以上にレバレッジを掛けることも可能なため、ハイレバレッジ取引を始めるなら海外口座がおすすめです。
多様な取引戦略の実行
FX市場では、スキャルピング、デイトレーディング、スイングトレーディングなど、さまざまな取引戦略が利用できます。投資家は自分の取引スタイルや目標に合わせて、最適な戦略を選択。自由度の高い取引が可能です。
例えば、スキャルパーといわれる超短期間取引を繰り返す人たちは、わずかな価格変動で小さな利益を獲得することを目標に取引をしています。
一方でレバレッジを抑えて、長期的に利益を生み出すことを目標にしたトレーダーも存在します。
自身の得意を見極めて戦略を組み立てられるのもFXのメリットの一つです。
低コスト
FX取引では、一般的に手数料が低いか、手数料がかからないブローカーが多いです。そのため、他の金融商品と比較して取引コストが比較的低いと言えます。
最近では取引手数料が無料なブローカーが増えてきており、FXのコストダウンは他の金融商品と比べてもトップクラスでしょう。
デメリット
メリットが魅力的なFXですがデメリットも存在します。FXの主なデメリットは次の通り。
- 高いリスクと損失の可能性
- 市場の不確実性
- 取引の心理的圧力
- 取引業者の信頼性
詳しく見ていきましょう。
高いリスクと損失の可能性
FX取引は高いレバレッジを利用することができますが、これは損失を増大させるリスクも含みます。市場の急激な変動や予期せぬイベントにより、投資家は大きな損失を被る可能性があります。
特に過度なレバレッジを利用した場合、小さな価格変動でも大きな損失を被ることがあり、あっという間に資金ショートに陥る危険があるので注意が必要です。
市場の不確実性
外国為替市場は非常に流動的で、価格は多くの要因によって影響を受けます。政治的な出来事、経済指標の発表、地政学的なリスクなど、市場の方向性を変える可能性がある要因は数え切れません。
このような不確実な要因が重なるFX市場の予測は困難であり、投資家はあらゆる可能性を考慮した上で最大限のリスク管理を行った投資が重要です。
取引の心理的圧力
FX取引は、短期的な価格変動によって利益や損失が生じるため、取引中の心理的な圧力が高まることがあります。特にデイトレーダーやスキャルパーの場合、瞬時の判断が求められるため、感情のコントロールが上手くできないと大きな損失を招く恐れがあります。
取引業者の信頼性
FX取引においては、信頼できる取引業社の選択が重要です。一部の業者は手数料やスプレッドを低く抑える代わりに、取引条件や顧客サポートの質が低いなど、ユーザーの利便性が悪いところも存在します。
取引業者の選定には注意が必要です。
FXの始め方
FXは取引業者を決めて口座を開設すればすぐに始められます。
ここではハイレバレッジ取引に対応し、日本語サポートにも充実した取引業者bitcastleを例に始め方を解説します。
bitcastleとは？
bitcastleとは仮想通貨、FXや仮想通貨取引ができる取引業者です。クレジットカード入金によるビットコイン取引や、最大1,000倍のハイレバレッジトレードが楽しめ、直感的に操作しやすいトレード画面は初心者でもすぐに取引できるようになるでしょう。
bitcastleはボーナスが高価な取引所としても知られており、その中でも新規口座開設ボーナスは入金不要のクレジットが5,000円もらえる大変お得なキャンペーンとなっています。
今ならFX口座の新規口座開設キャンペーン中。通常5,000円の入金ボーナスが、今なら15,000円と3倍ボーナス中なので、始めるなら今がチャンスです。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-8207/
bitcastleのアカウントの作り方
まずはbitcastleのアカウントを開設しましょう。
次にメニューバー上部のFOREXをクリック。
リアル口座開設をクリックします。
この時、アカウント作成時に求められる本人確認書類の提示が完了していないとリアル口座の開設ができませんので注意しましょう。
リアル口座の開設が選択できるようになったら必要事項を入力してアカウントを開設します。
ちなみにここで聞かれているプラットフォームとはFXを取引するためのアプリケーションのようなもので、基本的にMT5から変更する必要はありません。
取引通貨も日本円で取引するのであればJPYで問題ないでしょう。
MT5を持っていない場合
MT5のインストールが完了していない場合はFOREXページ下部にあるダウンロードからアプリケーションを入手します。
アプリケーションを立ち上げると口座選択画面が表示されるので、口座をbitcastle、口座番号をアカウント開設時に表示された番号で入力します。
MT5が立ち上がり、画面右下が接続完了となればOKです。
【まとめ】リスクを理解してFXトレードを始めてみよう
FXはアカウントさえ開いてしまえば誰にでも始められる簡単な投資商品です。しかしその一方でリスクも大きく、小資金で大きく稼げる可能性もありますが、勝ち続けるには努力も必要です。
とはいえ、リスクをしっかり理解して、正しく運用すればこれほど資金効率のいい投資商品はそうありません。まずは余剰資金で試してみてはいかがでしょうか。
執筆者 西村大樹