FXの取引数量や値動きの単位はロットやpipsなど、特徴的な名称をしています。そのため、初心者の方にとってはどのくらいの量の取引をしているのかわかりにくく、“思ったよりも大きなリスクを取って取引をしてしまった”なんて経験もあるのではないでしょうか。
そこで今回はロット、pipsといったFXで使う取引の単位を解説。適切な取引量の一例を解説します。
是非参考にしてみて下さいね。
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目次
FXとは
FX(外国為替証拠金取引)は、異なる国の通貨を売買し、その為替レートの変動を利用して利益を得る金融取引です。
例えば、米ドル(USD)と日本円(JPY)を取引する場合、米ドルが高くなると予想した時にドルを買い、その後予想通りドル高になったところで売ると利益が得られます。このように、FXでは通貨の価値が上がるか下がるかを予測して取引を行います。
FXの特徴
FXの主な特徴には以下の点があります。
24時間取引が可能
世界中の市場が異なる時間に開くため、取引は24時間途切れることなく行われます。例えば、東京市場が閉まる時間帯にロンドン市場が開き、その後ニューヨーク市場が続くため、取引機会が広がります。これにより、日中仕事をしている人でも夜間に取引が可能です。
レバレッジの利用
レバレッジを利用すると、手元の資金の何倍もの取引が可能になります。例えば、10万円の資金で100倍のレバレッジを利用すれば、1000万円分の取引ができます。しかし、利益も損失もレバレッジの倍率に応じて拡大するため、リスク管理が非常に重要です。
取引コストが低い
株式取引に比べて手数料が安く、スプレッド(売値と買値の差)が主な取引コストとなります。例えば、EUR/USDの取引でスプレッドが0.5pipsの場合、1ロットの取引でかかるコストは約500円です。
最近では、ドル/円などのメジャーな通貨ペアであればスプレッドが0.01pips固定など、大幅なコストダウンを図っている業者も出てきており、FXの取引手数料は年々減少傾向にあります。
FXで出てくる取引の単位
FXでは、取引規模や損益を計算するために”ロット”と“pips”という単位が使われます。これらの単位を理解することで、取引のリスクとリターンを適切に把握できます。
ロット
ロットは、FXにおける標準的な取引単位を示します。通常、1ロットは10万通貨を指しますが、業者によっては1ロット=1万通貨や1000通貨と設定している場合もあります。
例えば、1ロットのUSD/JPYを購入すると、10万ドル分の取引を行っていることになります。ドル円のレートが110円の場合、10万ドルの取引額は1100万円です。ロット数を増やすと取引額も増えますが、その分リスクも高まります。
pips
pipsは、FXにおける価格の変動単位です。例えば、USD/JPYのレートが110.00から110.01に変わった場合、これが1pipsの変動となります。EUR/USDのように、小数点以下4桁まで表示される通貨ペアでは、1.2000から1.2001に変動した場合が1pipsです。
pipsは、取引の損益計算に使われます。例えば、1ロットの取引で10pipsの値動きがあった場合、その損益は10万円といった具合です(1pipsあたり1000円)。
なぜFXの値動きはpipsで表記されるのか
なぜFXの値動きはpipsで表現されるのでしょうか。それは世界の通貨を取引しているからです。
FX取引では、多くの通貨ペアが取引されており、それぞれの通貨ペアごとに異なる為替レートが存在します。pipsは、通貨ペアに関係なく、同一の基準で価格変動を測定するための単位として用いられます。
例えば、USD/JPYとEUR/USDのレートを比較すると、前者は小数点以下2桁、後者は4桁で表記されます。しかし、どちらもpipsで価格変動を表すことで、異なる通貨ペアでも変動幅を統一的に理解できます。これにより、取引の損益を簡単に計算でき、異なる通貨ペア間のリスク比較が容易になります。
1pipsの値動きで変動する損益はロットによって変化する
pipsの変動に伴う損益は、取引するロット数によって変わります。例えば、USD/JPYの取引で1ロットを保有している場合、1pipsの変動で1000円の損益が発生します。2ロットであれば、同じ1pipsの変動で2000円の損益が生じます。
具体的な例として、USD/JPYのレートが110.00から110.10に変動した場合、10pipsの利益が発生します。
1ロットの取引であれば、10,000円の利益になりますが、0.1ロットの取引であれば、1,000円の利益となります。このように、ロット数が損益に大きく影響するため、適切なロットの設定が重要です。
適切なロットの決め方
適切なロット数の決定は、FX取引のリスク管理において極めて重要です。無理のないロット数を設定することで、リスクを抑えつつ安定した取引が可能になります。
レバレッジから決める方法
レバレッジは、取引資金に対する倍率を示し、レバレッジを調整して適切な取引ロット数を決める方法があります。
例えば、10万円の資金があり、100倍のレバレッジを利用する場合、1,000万円分の取引が可能になります。そしてこのときの、1ロット(10万通貨)の取引を行う場合の必要な証拠金維持率が30%だとしましょう。
このケースではたった0.7pips動いただけでロスカットにあってしまい、リターンも大きい代わりに極端にリスクが高い状態です。
レバレッジを高く設定すると、少ない資金で大きな取引が可能になる一方、損失も同様に拡大しやすくなるため、レバレッジに応じたリスク管理が不可欠です。
例えば、荒れている相場ではレバレッジを10倍に抑えたり、勝負に出る場面ではレバレッジを上げるといったレバレッジの流動的な変更が重要で、一つの基準として、レバレッジの倍率に関わらず、最低証拠金の10倍程度のお金を入れておくと安心でしょう。
口座の資金から決める方法
ロット数を決めるもう一つの方法は、口座の資金に基づいて決定することです。一般的には、1回の取引で口座資金の1〜3%をリスクに晒すことが推奨されます。これにより、大きな損失を被るリスクを抑え、長期的な資産運用が可能となります。
例えば、口座に100万円の資金があり、1回の取引でのリスクを1%に設定する場合、1万円をリスクに晒すことができます。
この場合、適切なロット数を選定することで、無理のない取引が可能です。仮に10pipsのストップロスを設定しているならば、1pipsあたりの損失が1000円以内になるロット数(0.1ロット)が適切です。
1ロットあたりの取引数量は業者によって変化するので注意が必要
ちなみに、FX業者によっては、1ロットあたりの取引数量が異なることがあります。例えば、一般的には1ロット=10万通貨ですが、一部の業者では1万通貨や1000通貨で1ロットと設定している場合があります。
具体例として、海外の取引業者では1ロットが10万通貨が一般的ですが、最大レバレッジが25倍で規制されている日本の取引業者では1ロットが1万通貨のケースが多く見られます。
この様に取引業者によって同じ1ロットでも取引の規模が大きく異なるため、取引を始める前に利用する業者の設定を確認し、それに基づいて適切なロット数を設定することが重要です。
また、ミニロットやマイクロロットを提供する業者もあるため、自分の取引スタイルに合った設定を選ぶことができます。
適切なロット管理はデモトレードでシュミレーションをしてみよう
ある程度適切な取引ロットの計画が立てられたとしても、実際に運用してみなければわからないことも多いでしょう。特に海外の取引所などでハイレバレッジトレードをする予定の人であれば、様々なパターンでロット管理をしておいた方が、落ち着いてトレードができます。
そこで今回は海外取引所のbitcastleを参考にデモトレードで資金管理の練習法をご紹介します。
bitcastleとは、FXや仮想通貨取引はもちろん、エネルギーのCFD取引もできる取引業者です。クレジットカード入金によるビットコイン取引や、最大1,000倍のハイレバレッジトレードが楽しめ、直感的に操作しやすいトレード画面は初心者でもすぐに取引できるようになるでしょう。
bitcastleはボーナスが高価な取引所としても知られており、その中でも入金ボーナスはなんと最大250万円も貰える太っ腹なボーナスです。
対象ユーザーはすべての利用者、5月17日からスタートしていますので、始めるなら今がチャンスです。
参考記事はこちら
まずはデモアカウント口座で練習
まずはデモアカウントを利用して、仮想資金、もしくはボーナスクレジットで取引の練習を行いましょう。デモアカウントの資金はいくら失っても実際のお金は減りませんので、普段では絶対しないようなハイリスクなトレードを試してみるのもいいでしょう。
また、デモアカウントでは、実際のチャートでテクニカル分析を体験しながら取引することができるので、取引の仕組みや戦略の学習に最適です。
デモ口座の開き方
デモ口座の開き方は、とっても簡単。まずは以下のバナーをクリックして、メールアドレスを入力。アカウントの開設を始めましょう。
登録がすんだら、次にメニューバー上部のFOREXをクリック。
以下のデモ口座をクリックすればデモトレードがすぐに始められます。
しかし、bitcastleならボーナスクレジットもたくさん用意されているので、せっかくならリアル口座を開いてボーナスクレジットで取引を始めたほうがお得です。
ボーナスクレジットであれば仮に損失が発生しても資金を失いませんし、勝った場合には勝ち分を出金できます。
デモトレードよりもお得に効果的に勉強をしたいなら、リアル口座での取引がおすすめです。
ちなみに、リアル口座を開くときには、アカウント作成時に求められる本人確認書類の提示が必要です。この手続きが完了していないとリアル口座の開設ができませんので注意しましょう。
リアル口座の開設が選択できるようになったら必要事項を入力してアカウントを開設します。
ちなみにここで聞かれているプラットフォームとはFXを取引するためのアプリケーションのようなもので、基本的にMT5から変更する必要はありません。
取引通貨も日本円で取引するのであればJPYで問題ないでしょう。
MT5のインストール
MT5のインストールが完了していない場合はFOREXページ下部にあるダウンロードからアプリケーションを入手します。
アプリケーションを立ち上げると口座選択画面が表示されるので、口座をbitcastle、口座番号をアカウント開設時に表示された番号で入力します。
MT5が立ち上がり、画面右下が接続完了となればOKです。
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【まとめ】適切なロット管理は適切なリスク管理から
1ロットは取引業者によって変化するFXの取引単位です。通常は10万通貨という比較的大きな数量であることから、安定した取引をするためにはレバレッジや口座資金に対してロットを調整することは欠かせません。
しかし最適なロット調整は、取引をする本人のリスク許容度によって違う為、一概に正解が無いのが実情です。
そのため、初心者の方は、デモトレードなどを活用し、実際の値動きをみて資金管理の趣味レーションをしていくのが良いでしょう。
適切なロット管理は適切なリスク管理なくしてはできません。これから取引を始めるのであれば、デモトレードで様々なロットで取引をし、資金管理のコツを練習してみて下さい。
執筆者 西村大樹