IOSTのステーキング方法と注意点を解説!将来性はある?

「IOST(アイオーエスティー)」は取引スピードの速さが特徴の仮想通貨及びブロックチェーンのことを指し、DeFiへの進出や自治体・企業とのプロジェクトなどで注目が集まっています。今後は医療分野での発展も期待されています。

この記事では、IOSTのステーキング方法と注意点について解説していきます。国内の仮想通貨取引所は現在IOSTステーキングに対応しておらず、国内の仮想通貨でIOSTを購入したあと、ステーキングに対応している海外の仮想通貨取引所へ送金してステーキングする必要があります。長期保有するメリットがあるかも踏まえてご紹介していきますので、ぜひ参考にご覧ください。

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仮想通貨「IOST(アイオーエスティー)」3つの特徴

IOSTのステーキングを実施する前に、特徴について確認しておきましょう。

IOSTはイーサリアムのスマートコントラクトを実装したブロックチェーンであり、契約・送受金の速さに強みを持っています。安全性と拡張性を考慮した設計がされており、自治体や企業、大学、医療分野でのプロジェクトが進行しています。

【IOSTの特徴】

  1. イーサリアムのスマートコントラクトを実装
  2. スピーディーな取引速度
  3. 自治体や企業とのプロジェクトが進行中

それでは1つずつ詳しくご紹介します。

特徴①イーサリアムのスマートコントラクトを実装

IOSTはイーサリアムのスマートコントラクトプラットフォームを実装しています。スマートコントラクトとは自動取引を可能にするプログラムで、イーサリアムのスマートコントラクトは最も人気のある主要なプラットフォームだとされています。大企業もイーサリアム基盤のブロックチェーンプロジェクトを活用していることから、信頼性は高いと言えるのではないでしょうか。

イーサリアムについては下記の記事を参考にご覧ください。

「仮想通貨イーサリアム(ETH)は今から買っても遅い?」 「このまま保有しておくべき?買い時や売り時は?」 このような悩みを解決すべく、...

特徴②スピーディーな取引速度

IOSTの特徴は、契約や送受金といった取引(トランザクション)スピードが1秒間に最大100,000件と速いということです。他の仮想通貨と比較すると、イーサリアム(ETH)が1秒間に20件、トロン(TRON/TRX)が1秒間に2,000件と、その速さは一目瞭然です。

ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)では、処理の遅延や手数料の高騰といったスケーラビリティ問題が発生していますが、IOSTの取引スピードでは心配する必要がないでしょう。

特徴③自治体や企業とのプロジェクトが進行中

IOSTは自治体や企業でも活用されています。例えば、長野県富士見町でIOSTを活用した太陽光の発電家と需要家間における電力取引を模擬的に実施され、ビジネスや技術的な課題について検証がされました。

その他にも近畿大学やチューリッヒ大学での教育関係のプロジェクトや医療データ共有プロジェクト、2021年8月には総合格闘技連盟RIZINが提供するスポーツNFTにIOSTを採用するなど、多方面でプロジェクトが進行しています。

仮想通貨IOSTのステーキング方法

ステーキングとは簡単にいえば定期預金のようなもので、ある一定期間、仮想通貨を預けることで利息を受け取ることができます

仮想通貨では購入・売却によって収益を得る方法か、新しい仮想通貨を発行してその報酬を得るマイニングが主流となっていました。近年、より早く計算したノード(コンピューター)に対して報酬が得やすい従来のPoW(Proof of Work)から、ステーキングすることで報酬が得やすいコンセンサスアルゴリズムPoS(Proof of Stake)が導入され、仮想通貨業界でもステーキングで稼ぐという方法がトレンドとなっています。

さて、ステーキングはどの仮想通貨取引所でもできるわけではなく、ステーキングサービスを実施している取引所もあれば、ステーキングサービスを実施していても通貨の取り扱いに違いがあります。

IOSTをステーキングできる国内の仮想通貨取引所は現在のところなく(2021年9月時点)、海外の仮想通貨取引所を利用するしかありません。すなわち、IOSTをステーキングするには、国内の仮想通貨取引所でIOSTを購入し、IOSTをステーキングできる海外の仮想通貨取引所へ送金するというステップを踏む必要があります。

【IOSTのステーキング方法】

  1. 国内の仮想通貨取引所で購入
  2. ステーキング可能な仮想通貨取引所へ送金
  3. ステーキングを実施

やや手間ではありますが、長期保有を前提としてIOSTを購入するのであれば、高い利率で報酬が得られるというメリットがあります。

ステップ①国内の仮想通貨取引所で購入

IOSTを円で購入できる国内の仮想通貨取引所はCoincheck(コインチェック)のみです(2021年9月時点)。

Coincheckは金融庁登録済みの暗号資産交換業者で、取り扱い通貨数が国内で一番多い取引所です。企業としても東証一部上場企業の子会社で、多様なサービスを売りにしています。

Coincheckの登録方法

Coincheckの登録はスマホ・パソコンの両方から実施できます。

アカウント作成後、本人確認を実施します。スマホカメラで本人確認書類を読み込むことができますので、書類をコピーして送付するといった手間は必要はありません。

本人確認ができれば審査完了、取引が開始できます。

ステップ②ステーキング可能な仮想通貨取引所へ送金

IOSTをステーキングできる海外の取引所はいくつかありますが、利率が高く利用者の多いBinance(バイナンス)がオススメです。Binanceは年率が8%〜17%と非常に高く(ゆうちょ銀行の定額貯金で0.002%)、100万円分ステーキングすれば1年で8〜17万円も利息がつくことになります。長期保有前提で仮想通貨をウォレットで管理しているのであれば、ステーキングして資産を増やしたいところですね。

Binanceの登録方法

Binanceは海外の取引所ですが、日本語に対応していますのでスムーズに登録を進められます。

アカウントを作成後、二段階認証が済めばすぐに取引が開始できますが、わずかな額しか取引ができません。IOSTのステーキングをするのであれば、Coincheckと同じように本人確認を実施してください。

ステップ③ステーキングを実施

Binanceでステーキングする方法は次の通りです。

  1. メニューバーのFinance(ファイナンス)
  2. Binance Earn(バイナンスアーニング)
  3. Locked Staking(定期ステーキング)
  4. IOSTを選択して期間と金額を入力

償還日まで通貨が保有され、償還日を過ぎると報酬が得られます。

仮想通貨IOSTをステーキングする際の注意点

「ステーキングしておくだけで最大で17%もの利息が得られるなんてラッキー!」
「普通に貯金するくらいなら、IOSTを買ってステーキングした方がお得!」

これまでの話を聞くと上記のように思ってしまいますが、ステーキング中はIOSTを売れないことや、ハッキングされる可能性があるなど、それなりのリスクも存在します。どのような点に注意すべきかを解説します。

ステーキング中はIOSTを売れない

ステーキングする期間中はIOSTを売ることができません。仮想通貨は比較的価値が安定している法定通貨に比べて値動きが大きく、暴落する可能性も否めません。ステーキングしている期間中にIOSTが万が一大幅な下落を見せたり、あるいはその兆候があったとしても、売ることができないというリスクを抱えています。

ステーキングするのであれば、「期間中は保有し続けるぞ」という覚悟が必要というわけです。

ハッキングされる可能性がある

仮想通貨の取引所では、これまでもハッキングによって仮想通貨が盗み出される事件がおきました。今回ご紹介しているCoincheckでも、2018年に約560億円ものNEMがハッキングされています。

結局その時は、Coincheckの自己資金を原資としてウォレットへ返金される対応が取られ、2度の業務改善命令の後、セキュリティ体制・補償内容・今後の安全管理の見通しなどを発表。マネックス証券などの金融業を行うマネックスグループに買収され、現在は大手の中でも安全性の高い取引所として利用されています

とはいえ、IOSTに限らず、仮想通貨の売買を行う際は、ハッキング被害を受けるかもしれないというリスクを常に頭に入れておく必要があるでしょう。

ステーキング報酬が変動する可能性がある

高利率のIOSTですが、Binanceではステーキングの状況次第で利率が変動する場合があります。固定利率ではありませんので、ステーキング期間中に利率が悪化する可能も考慮しておいてください。ただ、利率が変動しても報酬は受け取れます。

【まとめ】仮想通貨IOSTはステーキングで長期保有もあり

仮想通貨IOSTは、大学や企業、医療機関、自治体などでのプロジェクトが進む中、認知度はまだ低い通貨と言えます。幅広い業界で着々とプロジェクトが進行していることや、DeFiへの参加などから、認知度の高まりと価値の上昇が期待できる通貨でしょう。取引所での新規上場にも期待したいところです。

ステーキングにはリスクが伴いますが、IOSTを長期保有するならステーキングして報酬を得るというのも選択肢の一つではないでしょうか。Coincheckを介して送金するという手間はかかりますが、登録方法は至ってシンプルで簡単です。ぜひ、検討してみてくださいね。

IOST JAPAN公式ツイッター>

IOST公式サイト>

執筆者 西村大樹