本記事では、12月第2週に予定されている経済指標や要人発言に注目し、トレーダーが市場動向を正しく読み取るための手助けを提供します。
具体的には、経済指標の発表や重要人物の発言が、為替市場にどのような影響を与えるのか解説していきます。
12月第2週の全体像と戦略視点
12月第2週は、米FOMCなど世界の主要中銀イベントが集中する重要週です。
RBA(豪中銀)から始まり、カナダ中銀・スイス中銀、そして週のハイライトとなるFOMCとパウエル議長会見が控えています。
また、物価指標や雇用・景気統計も多く、為替市場は「利下げペース」「金融政策の方向性」をめぐる思惑が交錯し、ボラティリティが高まりやすいタイミングです。
特にFOMCは年内最後であり、2026年の利下げ回数・開始時期をどう示唆するかが市場の最大焦点になります。
そのため、戦略としては、週前半は豪・日本・JOLTSなど“前哨戦”で市場のセンチメントを確認し、週中盤〜後半はFOMCと欧州指標の前後でポジションを軽くしつつ、発表後のトレンドを追う二段構えが有効です。
【FX週間カレンダー】主要イベントと経済指標・発言一覧
| 日付 | 時間 | 主なイベント内容 | 前回 | 予想 | 結果 | 注目度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 12月8日(月) | 08:50 | 🇯🇵GDP改定値(年率換算) | -1.8% | - | - | ★★★ |
| 🇯🇵貿易収支 | 2,360億円 | - | - | ★★ | ||
| 12月9日(火) | 12:30 | 🇦🇺RBA政策金利 | 3.60% | - | - | ★★★★ |
| 24:00 | 🇺🇸JOLTS求人件数 | - | - | - | ★★★★ | |
| 12月10日(水) | 23:45 | 🇨🇦BOC政策金利 | 2.25% | 2.25% | - | ★★★★ |
| 28:00 | 🇺🇸FOMC政策金利 | 3.75–4.00% | 3.50–3.75% | - | ★★★★★ | |
| 28:30 | 🇺🇸パウエル議長会見 | - | - | - | ★★★★★ | |
| 12月11日(木) | 17:30 | 🇨🇭SNB政策金利 | 0.00% | - | - | ★★★★ |
| 22:30 | 🇺🇸PPI(前月比) | - | - | - | ★★★ | |
| 22:30 | 🇺🇸新規失業保険申請件数 | - | - | - | ★★★ | |
| 12月12日(金) | 16:00 | 🇬🇧GDP前月比 | -0.1% | - | - | ★★★ |
【FX指標|12月8日(月)】 日本GDP改定値/貿易収支
まず、週明けは日本のGDP改定値や貿易収支が発表されます。
貿易収支は原油価格と円安の影響を受けやすく、黒字幅が拡大すれば円買い要因になりますが、ただしGDPの発表で内需低迷が意識されると上値は限定的です。
また、FOMC前で市場全体が様子見になりやすい点も週初めのポイントです。
【FX指標|12月9日(火)】 豪準備銀行政策金利発表/JOLTS雇用動態調査
続いて火曜日の豪中銀(RBA)の金融政策会合では、政策金利の据え置きか、追加利上げの可能性が残るかが最大の焦点です。
声明文でインフレに対する警戒姿勢が強ければタカ派と受け止められ、豪ドル買いが進みやすい一方、インフレ鈍化を強調するハト派的な内容となれば豪ドル売りにつながりやすい可能性があります
また、米国ではJOLTSが発表され、求人件数が市場予想を下回れば労働市場の減速感からドル売り、逆に上回れば、FOMC前にドル買い戻しが入りやすくなります。
さらに、翌日のFOMCを控え、指標の影響が強めに出る可能性があります。
【FX指標|12月10日(水)】 カナダ政策金利/FOMC政策金利・パウエル議長会見
次に、水曜日は今週の最重要イベント日です。
まず、カナダ中銀は利下げの可否が焦点で、声明文に関してもハト派ならカナダドル安、タカ派なら買い戻しが入りやすい展開になる可能性があります。
そして深夜にはFOMC政策金利とパウエル議長の会見が控えます。
利下げ開始時期・2026年の利下げ回数・景気認識の変化が市場の最大注目点で、タカ派的ならドル急騰、ハト派的ならドル急落と、大きな値動きが予想されます。
ポジション調整が進むため、発表前後の急変動には特に注意が必要です。
【FX指標|12月11日(木)】 スイス国立銀行政策金利/生産者物価指数(PPI)/新規失業保険申請
続いて木曜日は、スイス中銀(SNB)は物価の低下が続く中、追加利下げの可能性にも注意が必要です。
米国ではPPI(生産者物価指数)が発表され、前日のFOMC判断の妥当性を市場が再評価する材料となります。
同時に、新規失業保険申請件数で労働市場の足元を確認、FOMC直後のため、指標への反応が普段より過敏になる可能性があります。
【FX指標|12月12日(金)】 英GDP前月比
週末金曜日は英国のGDPがあり、成長率が市場予想を下回れば利下げ観測が強まりポンド売り、逆に上回ればポンド買い材料になりえます。
また、FOMC後のポジション調整も入りやすく、週後半は流動性が低下するため、短期的な振れに注意しながら取引する必要があります。
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執筆者 西村大樹
