バイナリーオプションの体験談で「素人でも簡単に稼げた」といった内容を、インターネットやSNSへの書き込みで見かけた人もいるのではないでしょうか?
「素人でもできる」「簡単に稼げる」お金が欲しい人にとっては、魅力的な言葉ばかり。そんな成功体験を見ていると自分にもできそうな気がしてしまいますが、そのまま鵜呑みにするのは危険です。
今回はバイナリーオプションで大損したリアルな体験談をご紹介します。失敗体験談から学ぶ原因や大損の回避方法についても解説するので、投資を始める前にぜひ参考にしてみてください。
目次
バイナリーオプションの成功体験談は嘘ばかり?
「バイナリーオプションで勝つことができた!」というただの報告にすぎない内容であれば、真実である場合も多いでしょう。誰でも成功体験は自慢したくなるものです。
ただし、「ここのバイナリーオプション業者は月100万円以上稼げる」「このチャートツールを使うと勝率90%以上」といった儲け話であれば、嘘である可能性があります。
なぜなら、本当にそれで儲けられるのであれば人に教えないからです。利益の奪い合いをしている場で、敵に塩を送るようなことは普通しません。
まずは詐欺、もしくはアフィリエイトの成功報酬を目的とした作り話を疑いましょう。
バイナリーオプションで大損した体験談
バイナリーオプションで損をした、失敗してしまったという体験談をご紹介します。
金額や状況などが具体的な数字で書かれている体験談も多いので、よりリアルに感じることができるはずです。
気軽に始められるバイナリーオプションですが、誰でも大損してしまう可能性があることを知っておかないと、後で後悔することになるかもしれません。
FXのバイナリーオプションで今月に入って300万円大損しました。取り返そうと思ってトレードしたら更に大損してしまいメンタルがやられてショックで立ち直れません。
引用元:Yahoo!知恵袋
バイナリーオプションで15連敗しています。金額を大きくかけているわけではありませんが、チャート見て、ルール通りにやって10連敗、逆にやってみたらそれで3連敗、コイントスしても2連敗。
最後には、大きな金額を一度にカンで30秒でかけましたが、全くの同値で終了し、すべてを失いました。スプレッドがあるわけではないので、勝率は50%近くになってもおかしくないのですが、ずっと連敗です。
引用元:Yahoo!知恵袋
3年かけて投資で540万円を失いました。家族の金にも手をつけてしまいました。
引用元:Yahoo!知恵袋
私は大学2年生の頃からFXにハマり、クレジットカード入金→リボ払いを繰り返し、常に負債を抱えている状態でした。
今年の2月にそのことが結婚前提の彼女にばれて、貯金が17万(リボの負債込みではマイナス)しかないことをきつく責められました。その後6月までに100万円貯めると約束しましたが、現実的に達成が難しいため、奨学金のためのお金や生命保険の解約金をFXで運用することで何とかしようとしました。
途中まではうまくいき、100万には届かないものの6月末のボーナスのおかげで87万円貯まりました。(リボの負債もほぼ無くなりました)しかしそこで欲が出てしまい、貯金87万円にキャッシング50万円を上乗せした約140万円でFXをすればもっと増やせると思いました。
結果としては大損、自分のお金である87万円は半分の40万円になりました。
引用元:Yahoo!知恵袋
ネットビジネスや投資ビジネスで沢山騙されました。
アフェリエイト、YouTube、仮想通貨、FX、バイナリーオプション
どのビジネスでも高額なツールを買いましたが稼げませんでした…
引用元:Yahoo!知恵袋
インターネットビジネスをやろうと試みたときに、あるコンサルを受けました。安いコンサル(16000円)でしたが、当時投資金の少ない私は高いコンサル料を払うことはできなかったので試しにと思って(コンサルを)購入しました。
FXや株取引は一切経験がなくわけもわからないまま登録して、やり方を教えてもらい実際に取引をやりました。コンサルタントのスタッフさんからskype経由でレクチャーを受けて最初はデモ取引(無料でできるお試し練習のようなもの)をやりながら、本格的にやるようになりました。
最初は言われたとおりにやると利益が出て嬉しかったです。
しかしある一定の期間が過ぎてから全く損しかしないようになりました。(原因はわかりません。言われた通りにやっていったつもりなのですが、やり方がおかしかったのかも知れません。)
引用元:投資の知恵袋
1000円投資の1分または30秒勝負でその数値から上か下をあてるというものですが、何も知らない状態で初めてしまい負けを重ねました。
50%を当てるだけという簡単な気持ちでしたが負けを重ねてしまい負け額が膨らみすぎて-10万以上になってしまいました。
そして負けた一番の理由は、負けた金額の倍をかけて取り戻そうとして更に負けてしまい、精神的余裕がなくなってしまい、大幅に負けてしまいました。
引用元:投資の知恵袋
バイナリーオプションは手軽にトレードできるので、ゲーム感覚でトレードをしていました。
最初はコツコツと利益を積み重ね、+15万ぐらい行きましたが掛け金を上げたことによって、一気に損益が膨らみあっという間に資金が底をつきました。
引用元:投資の知恵袋
20歳になる前にバイナリーオプションについて知り、それまではデモトレードで、安定して勝つことができていたので、その感覚でやれば稼げると思っていたのですが、リアルマネーだと熱くなってしまうことが多く、エントリーしたさに、適当なトレードになってしまっていました。
また、マーチンゲール手法だと勝つ時は少額(今までの損失分を相殺するので)で、負ける時は大きな金額になってしまい、コツコツ勝てていても、一気に溶かしてしまっていました。
引用元:投資の知恵袋
少額を元金としエントリーをしていましたが投資に関して無知な為、勝率が50%を超えることがほとんどなく、50%を超えていても負けた時に限ってエントリー額が大きかった為、損失が膨らんだ。
もともとギャンブルが好きでムキになる性格でもあったため、悪循環に見舞われ気づけば200000円の損失がでていました。自分の中でエントリーする上でルールを決めていた(同一金額でのエントリー + 強めの根拠3つ以上の場合エントリー)のだが、気づいたときにはルールを守らずにエントリーしていたのが損失を生んだ大きな要因でした。
引用元:投資の知恵袋
バイナリーオプションは初めてだったので、無料のサインツールを利用しました。ハイローオーストラリアの15分取引で、まずは、1万円から始めました。エントリーポイントがあると通知がくるのですが、いつ来るか分からないので、タイミングよく取れれば良いのですが、見逃すこともしばしばありました。1ヶ月続けて3000円ほどプラスになりました。
そこで止めておけば良かったのですが、欲が出て続けていくと2日で資金がなくなりました。最初の入金額の1万円を取り戻したいと思い、追加で1万円入金しました。追加の1万円で最後にしようと決めたので、大切に使おうと思いました。
損をした理由は、エントリー通知が来て、ホイホイエントリーしていくと直ぐに資金が尽きてしまうので、以前よりエントリーに躊躇してしまったのと、通知に気づいてエントリーできた時に負けが重なり、結局プラスになることはありませんでした。
引用元:投資の知恵袋
バイナリーオプションの失敗体験談から学ぶ原因
バイナリーオプションの体験談から、損をしてしまう人や失敗してしまう人には共通の原因があることが分かります。
バイナリーオプションでは、誰しもが同じ状況になりうる可能性があるので「自分は大丈夫」と思ってはいけません。
辛い体験を公表してくれた人たちに報いるためにも、取引を行なう前に原因をしっかりと理解しておきましょう。
自制が効かなくなってギャンブル化してしまう
大損してしまう人に多いのは、負けた後に損失を取り戻そうと躍起になってしまい、更に損失が増えてしまうパターンです。
特に、取引を始めたばかりの人がビギナーズラックでいきなり大きな利益を出してしまったときに損失が大きくなりやすいといえます。
最終的には何も考えずにエントリーボタンを押してしまい、金銭感覚もマヒしてしまうのが怖いところ。賭けた金額しか無くならないとはいえ、生活費に手を出したり、借金をしてしまったりする人もいるので、最悪の場合破産もありえるのが現実です。
損をしたくない思いにつけ込まれて詐欺に遭ってしまう
取引で損をしたくない、勝ちたいという思いが強いゆえに、高額なツールや情報商材を購入してしまう人もいます。
バイナリーオプションについてよく知らない人であれば、手っ取り早く使える道具や分かりやすく教えてくれる商材はとても魅力的です。でも実際は、有料の価値があるほどの内容ではないことも多く、詐欺の場合もあります。
絶対に勝てるという都合の良い言葉や、不安を煽るような言葉でつけこまれてしまう人ほど、取引をする前に失敗してしまいがちです。
バイナリーオプションの失敗体験談から学ぶ大損の回避方法
失敗した体験談から主に2つの原因が明らかになりましたが、大切なのはその後です。
ここでは、具体的にどのように大損を回避できるのかを解説します。
余剰資金を確保して資金管理をする
取引にお金を制限なく使ってしまうことがないように、バイナリーオプション用に余剰資金を用意しておきましょう。
余剰資金とは、生活費など差し引いた当面使う予定がないお金のことです。その余剰資金をどれだけ投資金額に充てるのか、自分なりにルール決めて資金管理を行ないましょう。
資金管理のヒント
余剰資金は自己資産の40%以内が理想だとされています。また、バイナリーオプションの掛け金は資金の5%が妥当とされているようです。
投資資金が2万円なら掛け金は1,000円、10万円なら5,000円と決めておけば、エントリー回数も制限することができます。
相場分析や取引の検証で戦略を身につける
自分で相場分析したり、取引の検証を行なったりして、根拠のないエントリーをしないようにしましょう。
バイナリーオプションでは、目の先の利益に執着せずにトータルで勝つことが重要です。相場が悪いときはエントリーしない、損切りをして利益を確実に得るなど、勝てる自信が持てるような戦略を身につけましょう。
常にメンタルコントロールを行なう
冷静な判断をするためには精神面が大きく左右されるため、メンタルコントロールを心がけましょう。
バイナリーオプションでは、損失を広げないためにも負けた時ほど冷静になる必要があります。取引を中断して気分を切り替えたり、負けても動じないくらい気持ちを強く持つなどして、ギャンブル思考にならないようにしましょう。
バイナリーオプションのデモ機能で取引に慣れよう
バイナリーオプション業者には、バイナリーオプションのデモ機能を完備しているところもあるので、まずはここで取引環境や取引の間隔を学びましょう。
料金無料・無登録でできるので、誰でも気軽にバイナリーオプションの取引を体験することができます。
①ハイローオーストラリア
②ザ・オプション
③GMOクリック証券「外為オプション」
④楽天証券
⑤ビットキャッスル(bitcastle)
▼ビットキャッスルについて詳しく知りたい方はこちら。
デモ取引で気を付けること
架空の資金を使うデモ取引では負けても損失が出ないので、リアル取引とは精神面で大きく感じ方が異なります。
プレッシャーや焦り、緊張感などを感じることなく精神的に余裕を持って取引できるため、簡単に勝てたり、大きな利益が出たりすることも少なくありません。そのため、自分にはセンスがあると思いこんでしまう人もいます。
そういった人は大抵の場合リアル取引で失敗してしまうことが多いので、注意が必要です。
デモ取引ではプレッシャーゼロの環境を活かして、値動きの予測や取引の振り返りながら、さまざまな手法を試す場として利用することが大切です。
【まとめ】バイナリーオプションの体験談でリスク対策をしよう
バイナリーオプションの体験談には、嘘と真実が混ざっている場合があるので注意が必要です。
ただし、大損や失敗してしまった体験談は、バイナリーオプションで取引を行なうにあたって気を付けるべきポイントを教えてくれます。
今回解説した内容を参考にして、充分なリスク対策を心がけましょう。
執筆者 西村大樹