Googleが仮想通貨関連の広告を解禁していた? Redditのユーザーが広告を発見

Google(グーグル)は仮想通貨関連の広告掲載を全面的に禁止していましたが、アメリカのソーシャルメディアであるRedditのユーザーが仮想通貨関連の広告を解禁しているのではないかと指摘しました。

なんでもGoogleで「bitcoin」と検索するとアメリカの仮想通貨取引所のcoinbase(コインベース)の広告が表示されたとのことです。

Googleは仮想通貨関連の広告に関して3月から禁止することを発表し、6月から全面禁止。ブロックチェーン技術を追求していながらも仮想通貨関連コンテンツの禁止をする姿勢に対して非難が殺到していました。今回、Redditのユーザーが発見した件に加え、フェイスブックも仮想通貨関連の広告を解禁した流れもありますので、今後、広告掲載の流れは変わるかもしれません。

そもそもなぜ、仮想通貨関連の広告を禁止していたのか

Googleが仮想通貨関連の広告を禁止していたのは、仮想通貨は未来が予見できないため、消費者が様々な被害にあわないことを考えたからです。Googleの仮想通貨関連の広告を禁止した際にはビットコインなどの価格には影響がありませんでしたが、ツイッターやフェイスブックが仮想通貨関連の広告を禁止した際には価格にも影響を与えました。

仮想通貨関連の広告を禁止することにはユーザー保護もありますが仮想通貨関連の企業が広告に頼らず市場開発にしっかりと取り組むようになる効果もあります。また業界の自主規制も進むようになりルールの厳格化、法律の整備も進む流れになります。

そして、急激に広がりを見せる仮想通貨やブロックチェーン関連のビジネスが無法地帯となっている部分の整備の役割も果たし、しっかりとした成長基盤を整えていく機会にもなるのです。

Googleは分散型台帳の開発を進める

仮想通貨関連の広告を密かに解禁していたことが分かったGoogleは23日にDigital Assetと提携してGoogleクラウド上で分散型台帳の開発を可能にすると発表しています。Digital Assetはスマートコントラクト開発言語のDAMLの開発者でDAMLを提供することでGoogleクラウドでの分散型台帳を開発、公開できるようになります。

ちなみに、DAMLは金融サービス業界に特化したスマートコントラクト開発言語で、取引などのデータを全てのノードで共有しなくても良い特徴があります。これは特定の第三者には記録が見えない取引ができるので金融サービス機関には適しているのです。

このようなブロックチェーン技術を取り入れようとするGoogleが仮想通貨関連の広告の解禁も行うとなれば今後の動向も気になります。なお、広告解禁については公式的な発表があったわけではありませんのでこちらも発表を待つ必要があります。

マイニングアプリは禁止

広告解禁、仮想通貨技術の導入とGoogleの仮想通貨に対する姿勢の変化を感じる出来事が続きますがスマートフォンのマイニングアプリは禁止しています。27日にアプリ制限ポリシーを更新した際に分かりました。

Apple社もマイニングアプリの取り扱いを禁止していますのでその流れに続く形になりました。しかし、Googleプレイストアでは遠隔でマイニングを管理するアプリは対象外となっています。Googleは全てにおいて仮想通貨関連の規制を解くわけではなさそうです。

執筆者 西村大樹

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