「JUST(JST) はどんな特徴の仮想通貨?」
「JUST(JST)に将来性あるの?」
JUST(JST)は、TRONブロックチェーンのために構築された分散型金融(DeFi)エコシステムです。
この記事では、仮想通貨JUST(JST)が 具体的にどの様な特徴を持つ通貨なのか。また、保有するにあたって将来性があるかを解説していきます。現在のチャートを用いた解説もしていくので、この記事を読めばJUST(JST)に対して理解を深めることができます。
どの仮想通貨を保有するかお困りの方。是非とも最後まで読んで頂き、判断材料の一つにして貰えれば幸いです。
目次
JUST(JST)とは?
JUST(JST)はTRON(TRX)のプラットフォームを用いて米ドルを発行するシステムであり、TRON(TRX)ブロックチェーンのために構築された人気のある新しい分散型金融(DeFi)エコシステムです。
TRON(TRX)はエンターテインメントに特化した分散型のプラットフォームで、独自トークンはトロン(TRX)です。「インターネットを再分散化する」というキャッチコピーを掲げ、南北アメリカとアジア太平洋の2拠点に本部を構え、今後は世界中に支社の建設が予定されています。
JUST(JST)はTRON(TRX)の最低保証金となり、金利手数料としても利用されます。
また、JUST(JST)では独自トークンである仮想通貨TRXの他に、仮想通貨USDJトークンによる2つの仮想通貨で成り立っています。
USDJトークンは仮想通貨TRXと同じく、TRON(TRX)のプラットフォーム上で利用される仮想通貨で、Tether(USDT)テザーなどの安定性を強みとしているステーブルコインの一種です。
JUST(JST)はUSDJトークンで相場の安定性を維持し、JSTトークンで担保や保証による安全性を確保している、2つの通貨を主軸に構成されたプラットフォームなのです。
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JUST(JST)の基本情報
仮想通貨名 | ジャスト |
トークン名 | JUST(JST) |
公開年 | 2020年 |
発行上限 | 9,900,000,000JST |
発行枚数 | 7,300,425,000JST |
現在の価格 | 4.81円 |
時価総額 | 35,497,782,479円 |
市場ランキング | 191位 |
公式ホームページ | https://www.just.network/#/ |
https://twitter.com/DeFi_JUST |
2022年1月29日時点
JUST(JST)は、同年初めにPoloniex LaunchBaseプラットフォームでの初期交換公募(IEO)を経て2020年8月にローンチしましたが、仮想通貨JSTは2020年5月から流通しています。
また、JUSTのエコシステムはAlibaba、Tencent、IBMなど「世界的なインターネット企業」の出身者で構成されるJUST Foundationによって運営されており、JUSTの財務分析チームは「複数の世界的な投資銀行」の出身者で構成されています。
JUST(JST)の創始者はTRONのCEO兼創業者であるJustin Sun氏が発表したプラットフォームです。Justin Sun氏はリップル・チャイナの事務所長を務め、PeiWo(音声配信サービス)の創業にも携わった人物です。
しかし、JUST(JST)はチームメンバーの多くがフルネームやプロフィールの公開をしていません。
Terence F氏(ブロックチェーンの専門家、元バークレイズとIBMの社員)、Elvis Zhang氏(上級開発者、経験豊富なブロックチェーン研究者)、C Wu氏(ウォレットと取引所の専門家)、GL Kong氏(経験豊富なブロックチェーンエンジニア、初期の暗号採用者)などの数名の著名人は公表されているのですが、他多くのメンバーは名前が分からず、JUST(JST)はTRONから技術的・財政的支援を受けていることから、JUST(JST)の開発チームには元TRONの開発チームが多く所属していると思われます。
JUST(JST)の特徴
特徴①2つのトークンから構成
JUST(JST)は、JSTトークンとUSDJトークンの2つのトークンが利用できます。
USDJトークンは相場の安定性を強みにしている仮想通貨で、米ドル(USD)の価値にペッグされたステーブルコインです。
相場の安定性を強みとするステーブルコインは、ビジネスの世界で仮想通貨を利用する際にとても重要になります。仮想通貨の価格が大きく変動すると、仕事に大きな影響が出てくるからです。また、保有する仮想通貨の価格変動リスクについても考慮し続ける必要があります。
仮想通貨の主軸となるべく作られたトークンとしてBTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)がありますが、これらの通貨はそのボラティリティの大きさから、基軸通貨としての信頼を得るには不十分でした。通貨の価値が一定ではないので、円やドルなどの法定通貨と同じように利用することができなかったのです。
そこでブロックチェーン上での既存の通貨や資産を担保として、より安定した仮想通貨を発行することで法定通貨と連動でき、ブロックチェーン上で自由に送金することが可能な仮想通貨を作ることができました。
JSTトークンはプラットフォーム上で、金利の支払い・プラットフォームの維持に協力する、ガバナンスに参加する為のトークン・金利(安定性手数料)・最低担保率などのパラメータの設定など、さまざまな機能を持っています。
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特徴②5つの機能を実装
JUST(JST)は他の多くのDeFiプラットフォームとは異なり、特定の機能だけに特化したプラットフォームではありません。
むしろ、DeFiのユースケースをカバーするために以下の5つの機能を持っています。
- JustStable:分散型ステーブルコインによるプラットフォーム
- JustLend:TRONを利用した低金利の暗号通貨ローンを利用可能
- JustSwap:トラストレスな自動マーケットメーカー(AMM)
- JustLink:TRONネットワーク初の分散型オラクルシステム
- クロスチェーントークン:BTC、ETH等をJUST内で使えるようにしたもの
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特徴③高いセキュリティー面
JUST(JST)ネットワークは基盤となるTRONブロックチェーンによって保護されています。
従来のブロックチェーンはPOW(proof-of-work)コンセンサスメカニズムを使用してブロックチェーンの整合性を維持し、潜在的な攻撃を防いでいます。
しかしこのメカニズムはエネルギー効率が悪く、大量の電力がかかるといったデメリットがありました。
そこでTRONブロックチェーンでは、よりエネルギー効率の良いdPOS(delegated-proof-of-stake)システムを採用し、このデメリットを克服しました。
JUST(JST)の推移価格
仮想通貨JUST(JST)は2021年2月から注目を集めだしました。
JUST(JST) は2020年5月から流通が始まった仮想通貨ですが、2020年9月から2021年2月までの5カ月間低迷を続け、値動きがほとんど見られませんでした。
JUST(JST) が注目をし始めたのは、世界最大の仮想通貨取引所である「Binance」へJUST(JST) トークンが上場したためです。これにより出来高が急増し、知名度と注目度を上げることになりました。
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現在の価格動向
2022年1月29日時点のJUST(JST) 価格は0.042ドル、直近一週間の高値が0.045ドルで安値が0.034ドルでした。これは、2021年11月10日から続く下降トレンドのさなかにいます。
しかし、JUST(JST) はまだまだ発展途上の通貨です。
2021年4月5日の最高値上を見ても0.2ドルまでの上昇が見られましたが、その後下降トレンドとなり2022年1月現在に0.04ドル代まで値幅が落ちていることから、本格的な市場形成はまだなされていません。
この場合チャートから読み取れる情報はあまり多くなく、ある程度上下の値動きが見て取れますが動きの値幅が小さい分大型の取引をしている顧客(機関投資家)がいなさそうです。
また2021年11月9日までの上昇以降に下降トレンドが続き、現在は値動きが停滞していた0.04~0.02ドルの価格帯まで落ち込みました。この場合現在の値動きが一時的なものである可能性があります。今後低値での価格固定が続く恐れがある為、注意が必要です。
機関投資家がいない場合、チャートを用いてのテクニカル分析を行うことができません。この分析方法は不特定多数の機関投資家がチャートの情報をどう判断するかを分析する手法だからです。
今回のような場合、市場の情報を基にしたファンダメンタル分析を行います。経済指標や企業の情報を手掛かりに、今後の値動きを予想する手法です。この分析で大事なのはタイミングで、そのプロジェクトが何かを行った時ではなく、投資家が値上がりすると思った時に通貨の価値が上がることを頭に入れておく必要があります。
・テクニカル分析
チャートを用いた分析方法、主にデイトレードなどの短い期間での分析に利用される。・ファンダメンタル分析
経済指標などを用いた分析方法、主に金利による資産運用を目的とする、長期保有での分析の際に利用される。
今後の判断材料として、まずは今の値動きが一時的なものか恒久的なものかが重要となります。
購入のタイミング
現時点でのJUST(JST)トークンの購入はハッキリ言ってオススメしません。
上記したようにJUST(JST)の値動きは、最高値でも0.2ドルと本格的な市場形成がまだなされていません。
今後の成長に期待しての仕込みとしてならば、今の価格帯が最安値での購入となるでしょうが、今後0.04~0.02ドル台で値幅が停滞する可能性も高いのです。
とはいえJUST(JST)の価値は、もう片方の仮想通貨であるUSDJトークンの人気に比例します。USDJトークンの相場状況によって、JSTトークンの流通量が変わってくるからです。
なので、JUST(JST)自身の値動き以上にUSDJトークンの市場人気に注意を払う必要があります。
JUST(JST)の購入方法
JUST(JST)は残念ながら現時点で国内取引所での取り扱いがありません。
JUST(JST)トークンを購入するためには、以下のステップを踏んで海外取引所で購入する必要があります。
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- STEP.01登録
- 任意の取引所でアカウントの取得
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- STEP.02口座開設
- 取引所の指示画面に従い、口座開設
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- STEP.03購入
- 仮想通貨を購入
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- STEP.04交換
- 海外の取引所に登録後、購入した仮想通貨と交換
- Binance
- Poloniex
- OKEX
- Bitfinex
【まとめ】JUST(JST)はTRON(TRX)のために作り出された仮想通貨
JUST(JST)はTRONブロックチェーンのために構築された仮想通貨です。
なので、今後のJUST(JST)の将来性はTRON(TRX)の発展次第となります。
JUST(JST)自体はセキュリティー面がしっかりしており、安定性に強みがあるUSDJトークンがあるため、通貨の安全性は確保されています。
しかし、現在の価格動向からJUST(JST)は、まだまだ発展途上の仮想通貨です。
現在の価格が少額であり値動きが少なく、動いたとしても値幅が小さいため、値幅が少額のまま停滞する可能性があります。
JUST(JST)の購入を考えているのなら、今後TRON(TRX)の市場を確認しつつJUST(JST)の値幅に注目していく必要があるでしょう。
執筆者 西村大樹