Horizen (ZEN)という仮想通貨をご存じですか?
一般的に匿名性が高い仮想通貨と認識があるHorizen (ZEN)ですが、「仮想通貨の匿名性が何を指すのか?」「具体的に他の仮想通貨とどう違うのか?」と疑問を持つ方も多いです。
今回はこのHorizen (ZEN)という仮想通貨が、具体的にどの様な特徴を持つ通貨なのか。また、保有するにあたって将来性があるかを解説していきます。現在のチャートを用いた解説もしていくので、この記事を読めばHorizen (ZEN)に対して理解を深めることが出来ます。
どの仮想通貨を保有するかお困りの方。是非とも最後まで読んで頂き、判断材料の一つにして貰えれば幸いです。
目次
Horizen (ZEN)とは?
Horizen (ZEN)とは匿名性の高さやノード数の多さによる通貨システムの独立性を強みとしている通貨です。
ここでいう匿名性とは「誰が何処にいくらの仮想通貨を送金したか」といったプライバシー情報を第三者が追跡できるかを指します。Horizen (ZEN)はこの外部からの追跡ができない仕組みになっている「匿名性コイン」の一種です。
Horizen (ZEN)は元々、Zcashという名前で知られていました。当時から匿名性の高さを強みにしている通貨でしたが、その性能が犯罪に使われる可能性があると懸念され、2018年に取り扱いが禁止されました。
このZcashという通貨からZClassicという通貨が分岐、ハードフォークを経て2017年ZenCashが開発されました。そして、2018年ZenCashがリブランディングされ、現在のHorizen (ZEN)が誕生したのです。
Horizen (ZEN)の基本情報
仮想通貨名 | ホライゼン |
トークン名 | Horizen (略称ZEN) |
公開日 | 2018年8月 |
発行上限 | 21,000,000ZEN |
発行枚数 | 11,846,456ZEN |
現在の価格 | 6,887.67円 |
時価総額 | 81,594,471,767円 |
市場ランキング | 111位 |
2021年12月23日時点
Horizen (ZEN)は2018年8月にZenCash というアルトコインが新しいブランドとして立ち上げたプロジェクトです。
Horizen (ZEN)の大本はZcashという通貨で、そこから分岐し、様々な変貌を遂げて誕生した通貨ですが、Horizen (ZEN)自体はひとつ前のZenCashが初期の名称といえます。
そこで、ZenCashが誕生した2017年からHorizen (ZEN)の現在まで、時系列順にまとめてみました。
2017年 |
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2018年 |
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2019年 |
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2020年 |
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2021年 |
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Horizen (ZEN)は2017年に開発されたZenCashが2018年8月にリブランドされ名称変更された通貨です。Horizen (ZEN)のシステムは常にアップグレードされ実用性を重視し、強化してきました。
そして、2020年仮想通貨カストディサービス(GenesisCustody)にHorizen (ZEN)が対応した結果、Horizen (ZEN)は急成長を遂げます。その後も「IOTA」・「StakeHound」と有力なプロジェクトと提携を結び、発展しました。
「IOTA」についての参考記事はこちら
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Horizen (ZEN)の特徴
特徴①匿名性の高さ
Horizen (ZEN)は第三者による追跡ができない、「匿名性コイン」です。
通常の仮想通貨の場合、資金のやり取りがすべてブロックチェーン上に記録・保存されています。この情報は取引に必要なアドレスさえわかれば、誰でも自由に参照できるのです。
Horizen (ZEN)はユーザーが取引に匿名性を持たせるかを選択できます。取引を公開しても問題ない場合には「tアドレス」、匿名性を持たせたいプライバシーな取引では「zアドレス」を選択するのです。プライバシーを保った状態でメッセージのやり取りができる機能を「zk-SNARKS」と言い、初期のZcashから実装している匿名技術です。
通貨の匿名性についての参考記事はこちら
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特徴②非中央集権的なサイドチェーン
仮想通貨には、特定の管理者が存在する「中央集権的」なコインと、特定の管理者が存在しない「非中央集権的」なコインが存在します。これらは、通貨システムの維持に貢献している「ノード」の数で決まります。
Horizen (ZEN)は「非中央集権的」な仮想通貨の中でも、特に「ノード」の数が多く、より分散的な形態をしています。この「分散化」により、Horizen (ZEN)は特定の人物や企業による通貨システムへの影響がありません。
次にサイドチェーンとは、メインチェーン(ビットコインでいう所のブロックチェーン)とは別のサブにあたるチェーンで、このサイドチェーンがあると仮想通貨の機能拡張をたやすく行うことができます。
Horizen (ZEN)はZendooというサイドチェーン機能を実装しており、クロスチェーン転送プロトコルという技術を用いることでHorizenのメインチェーンはもちろん、他のブロックチェーンと相互運用が可能です。
しかし、このサイドチェーンにはデメリットがあり。特定の管理者が運営している為、セキュリティー面がその管理者に依存してしまいます。
Horizen (ZEN)はサイドチェーンを「非中央集権的」な分散型の管理方法にすることで、このデメリットを最小限に抑えています。
ブロックチェーンについての参考記事はこちら
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独自性のあるセキュリティー面
Horizen (ZEN)は40000を超えるほど「ノード数」があり、このノードには「ブロックチェーンにデータを記録・保存する」という重要な役割があります。Horizen (ZEN)はこのノードを「Secure Node」と「Super Node」の二層構造にしました。
これによりブロックチェーンを監視する体制を、マイナーと2層のノード運用者という多機関で行うことができるよう整えたのです。
Horizen (ZEN)現在の推移価格
つまり、大型の取引をしている機関投資家がHorizen (ZEN)の投資に参加したのです。
現在の価格動向
レジスタンスラインとは?「上値抵抗線」とも呼ばれる、相場が上昇した時に、上げ止まる(その水準よりも上昇しない)と思われるポイント(価格帯)のこと、これをブレイクした時、このラインは「下値抵抗線」相場が下降した時に、下げ止まる(その水準よりも下降しない)と思われるポイント(価格帯)に代わることが多い。
理想的な購入のタイミングは?
今回はチャートの値動きが激しいため、日足のチャートを用いて、テクニカル分析を元に考えていきます。
テクニカル分析はチャートの形を元に、投資家が売買するタイミングを予想する分析方法です。値動きが激しくなるのは、それだけ売買に参加している投資家が多いからなので、テクニカル分析はとても都合がよいのです。
・テクニカル分析
チャートを用いた分析方法、主にデイトレードなどの短い期間での分析に利用される。・ファンダメンタル分析
経済指標などを用いた分析方法、主に金利による資産運用を目的とする、長期保有での分析の際に利用される。
現在、注目すべき点は50ドル~70ドルの持ち合いラインです。この待合状態が長く続くほど、ブレイクした際の伸び率が激しくなります。
また、安値の50ドル代が9月26日からおよそ3カ月間分のレジスタンスライン到達となってます。この期間が長いほど、レジスタンスラインでの反発する確率が高くなるのです。
とはいえ、あくまで可能性が高いだけですので、反発が確認できる72.33ドル以上での購入をオススメします。
Horizen (ZEN)の購入方法
Horizen (ZEN)をはじめとする「匿名性コイン」は現在の日本では取引できません。なので、Horizen (ZEN)を購入するには海外の仮想通貨取引所を利用します
- Binance
- bittrex
- changelly
- coinex
- hitbtc
- stex
これらの海外の取引所を利用するためには、日本国内の取引所に登録・口座開設し、仮想通貨を購入する必要があります。この購入した仮想通貨を海外の取引所へ送金することでHorizen (ZEN)と取引するのです。
送金に利用される仮想通貨
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- テザー(USDT)
上記の取引所にて、ビットコイン(BTC)の送金でHorizen (ZEN)と交換した時、Horizen (ZEN)の価格が最も高い取引所がstex。最も低い取引所がcoinex。(2021年12月23日時点)
Binanceについての参考記事はこちら
【まとめ】Horizen (ZEN)はブロックチェーンの新たな取り組み方として、将来性ある
Horizen (ZEN)の「非中央集権的」な特徴とサイドチェーンの「分散化」という取り組みは、マイナーとノード運用者の二つの視点からブロックチェーンを監視する構造をつくり、より強固で実用的な通貨システムの構築を期待できます。この先、多くの企業がサイドチェーンの実用性を求めた時、Horizen (ZEN)の市場価値はもっと上がっていくでしょう。
もし、あなたがどの仮想通貨を購入するかお迷いなら、購入を考えてみてもいいでしょう。