YoutubeやTikTokなど、様々な動画配信サービスが台頭している昨今、仮想通貨業界にも新たな動画配信サービスが展開されました。その名もTheta Network。
この仮想通貨はブロックチェーン上に構成された動画配信サービスで、次に来る仮想通貨として今最も注目を集めている銘柄です。
まだ振興の銘柄ですので、
「Theta Networkってどんな仮想通貨?」
「Theta Networkは将来性はあるの?」
この様な疑問を持っている方は少なくないでしょう。そこで今回はTheta Networkについて特徴や将来性を解説します。
Theta Networkに興味がある人は是非参考にしてみて下さいね。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-21362/
目次
Theta Networkとは
名称 | Theta Network |
トークンシンボル | THETA |
公式ページ | https://thetatoken.org/ |
Medium | https://medium.com/theta-network |
X(旧Twitter) | https://twitter.com/Theta_Network |
https://www.facebook.com/ThetaNetwork/ | |
Discord | https://discord.gg/QfMpeZBfKB |
GIT HUB | https://github.com/thetatoken |
Theta Networkとは、動画配信をメインとする次世代のメディアプラットフォームです。YoutubeやTikTokのブロックチェーン版だと思っていただけると想像しやすいのではないでしょうか。
近年動画配信プラットフォームの人気は急上昇。動画配信サービスを活用した副業や、動画配信クリエイターを職業として目指す人が増えているなど、今ホットなジャンルです。
Theta Networkは、その波に乗ってブロックチェーンを利用した動画配信プラットフォームを構築。トークンがローンチされたとたんに価格が急騰したことで、多くの投資家に注目されています。
動画配信サービスの課題をクリアする可能性がある
Theta Networkが注目されている理由は、ブロックチェーン技術を利用することで、従来の動画配信プラットフォームが抱えていた課題を解決するかもしれないという期待感が大きな要因として考えられます。
従来の動画配信プラットフォームの課題の最たるものは配信コストと、広告です。例えば、Youtubeで動画視聴していたときに入る広告、かなり邪魔ですよね?有料プランに加入すれば広告は出ませんが、それでは無料で視聴ができなくなってしまいます。
広告は多くのユーザーに見てもらうことで収入が発生。動画配信プラットフォームの運営元はこの広告収入を元に配信サービスを提供しています。
この広告がユーザーにとってはネックとなっていて、好きな動画を見ている最中に全く関係のない宣伝が流れることを不快に思っているユーザーはかなりの数だそうです。
実際、Youtubeの広告が増えたのをきっかけに広告の少ないTikTokが人気になるなど、広告に関するコストは運営側にもユーザー側にも課題となっています。
もし、運営コストがほとんどかからなければ、運営元の広告を大量に発信する必要はなく、ユーザーも無料で広告の少ない動画を見ることが可能です。
これを実践できるのがTheta Networkというわけですね。
Theta Networkの特徴
今注目の次世代の動画配信プラットフォームTheta Network。このプロジェクトにはどのような特徴があるのでしょうか。
Theta Networkの主な特徴は次の3つ。
- 中央管理者が存在しない
- Multi-Level BFTを採用
- ソニーがネットワークに参加
順番に見ていきましょう。
中央管理者が存在しない
Theta Networkは中央管理者の存在しない動画配信プラットフォームです。そのため、従来の中央集権型のプラットフォームでみられるデメリットがすべて解消されます。
- 動画を保管するサーバーの維持費の高さ
- 配信負荷が大きく高画質動画を配信できない
- 配信内容の権限はすべて運営側によって管理されている
- サーバーなどの不具合によってデータが消失する恐れがある
これらのデメリットの中でも、特にサーバーの維持費の高さは我々ユーザーの利用コストに跳ね返ってくるため、維持コストの削減に貢献するTheta Networkは、動画配信サービスのヘビーユーザーにはうれしい改善点ですね。
他にも、動画の配信内容を運営元に管理されないため、自由な表現も可能になり、突然のアカウント凍結や、動画削除といった対応に逢うリスクもなくなります。
その分、プラットフォーム全体が無秩序になってしまったり、動画を管理するサーバーはネットワーク参加者で分担するなど、ユーザー側に強いられる負担も発生してしまいますが、それらを加味してもTheta Networkは魅力的なプロジェクトとして期待されています。
Multi-Level BFTを採用
Multi-Level BFTとは、ブロックの承認作業を高速化し、ブロックチェーンならでは高いセキュリティ性を保つ技術です。
これにより、ブロックチェーンに記録される動画データの処理速度を高速化。今までの動画配信サービスでは負担が大きく提供できなかった、4Kや8Kといったフルハイビジョン映像が配信可能となります。
さらに、ブロックチェーンネットワークを利用することで、動画処理の負担をネットワーク参加者で分散することが可能となり、参加者が増えるほど、低負荷で高画質な動画が再生できるようになります。
もちろんそれらの視聴も低コストで実現するおまけ付きです。
動画視聴も高速に
ここまで配信にばかりフォーカスしてご紹介してきましたが、処理を高速化することで動画視聴もスムースになります。
いままでの動画配信サービスでは、かなり通信環境が良くなければカクカクしてしまうようなハイビジョン動画でも、Theta Networkでは止まることなく滑らかに視聴できます。
花火の撮影やイベントのライブなど、ハイビジョン動画を視聴したいときに役立ちそうですね。
ソニーがネットワークに参加
多くのネットワーク参加者が必要なTheta Network。2016年からはソニーのコーポレートベンチャーキャピタルはTheta Networkの開発チームであるTheta Labsの資金調達ラウンドに参加。
バリデーターノードとして開発の協力体制を築きました。これを受けて多くの市場参加者はTheta Networkに大注目。多くの投資家がTHETAを購入し、一時は価格が急騰するほどの過熱感を見せました。
バリデーターノードとは
バリデーターノードとは、ブロックに追加されたデータを承認する端末のことを言います。
ブロックチェーンには常に大量のデータがブロックとして追加の承認作業を求めてきます。
この承認作業を常に行うネットワーク参加者の端末をバリデーターノードといい、イーサリアム2.0では、32ETHをステーキングするとバリデーターとしてネットワークに参加できるノードとして認められます。
バリデーターノードになると、自由に端末をネットワークから切り離す事ができなくなる一方で、バリデート報酬というバリデーターノードだけが受け取れる報酬が発生します。
ブロックチェーンを動かすためにはなくてはならない存在のバリデーターノード。これの参加にソニーが名乗りを上げているということは、それだけで将来性に大きな期待は持てるプロジェクトといってもいいかもしれません。
THETAの価格動向
THETAの価格動向は次の通り。
2022年の5.9ドルを最高値に現在は価格は低迷。2023年9月時点では0.6ドル付近で推移しています。
ピーク時から比べて90%近くも下落しているTHETAですが、直近の値動きとしてはかなり落ち着いている傾向が見られ、過去3か月の価格動向レンジは1.2ドル~0.6ドルとなっています。
安値の底が見えている状態か
価格変動の幅が小さくなり、安定感を見せるTHETA。一見すると下落の波はストップしたかのように見えますが実際のところはどうなのでしょうか。
1日足のローソクチャートを見てみると現在の価格帯は2023年6月に付けた年初来最安値に位置していることが分かります。
さらに2023年8月17日に見せた下落以降、小幅な値動きを続け、ちょうど0.6ドル付近にサポートラインが確認されたような形となっている状態です。
少しワイドなレンジで見ると、チャートはキレイなダブルボトムを形成していることが分かり、セオリー通りに見るなら、一旦の底値を付けたと判断して良さそうです。
ではすぐに価格が上昇するの?
セオリー通りのダブルボトムを見せたからといってここから価格が急騰するのかといえばそれはあまり期待できないかもしれません。
というのも、Theta Networkは、メインネットのバージョン4がごく最近公開されたばかりで、プロジェクトそのものの完成度はまだまだです。
とはいえ、プロジェクトの柱である動画配信サービスが、もう少し一般ユーザーの間で浸透すれば、プラットフォーム内のトークンとして利用できるTHETAの価値が高騰する可能性は十分にあるでしょう。
投資をするのであれば長期的な目線を持つことが大切です。
Theta Networkの将来性
Theta Networkの将来性は非常に期待できるでしょう。最新の公式ニュースによれば、Theta Networkは、サンフランシスコで行われたGoogle Cloud NextにおいてGoogle CloudとコラボしたModel Pipeline for Video-to-Text Applicationsを発表したそうです。
Model Pipeline for Video-to-Text Applicationsは、動画コンテンツからテキストへの変換アプリケーションで、Google CloudのWEB3エンジニアである、Brice Perez氏が開発を担当しています。
このアプリケーションはGoogle CloudとTheta Edgeのアーキテクチャの長所を組み合わせることを目的としており、安定して稼働するクラウドの構造とブロックチェーンでつながったエッジの並列処理能力を持たせた強力な処理システムが誕生します。
この技術は動画などのメディアコンテンツにおけるAI処理に活用できると考えられており、現在の検索アルゴリズムやユーザーに対する動画のレコメンドで利用されているAI技術がさらにハイスペックなものとして運用されることが予想できます。
AT技術の進化が、Theta Networkのサービスにどういった影響を及ぼすのかは未知数です。しかし、分散型を見据えたWEB3に対応する新たなAIユースケースを提供するTheta Networkのアプリケーションは今後活躍する機会は十分にあると考えられます。
【まとめ】Theta Networkは次世代のメディア配信プラットフォーム
Theta Networkは次世代の動画配信プラットフォームです。動画配信プラットフォームといえば、昨今は新しいサービスが次々と登場。その移り変わりは目を見張るものがあります。
そういった背景がある中で、分散管理されたTheta Networkは次のメディア配信プラットフォームとして大いに期待されています。
情報の価値が上がるにつれて、動画配信サービスに限らず、現在はデータの集中管理が問題視されるケースが増えてきました。
恐らくこの風潮は今後も続くと考えられ、WEB3の台頭によりその流れはより一層強くなるでしょう。
そんな時代を予見して、分散管理を主軸に置いたTheta Network。ノードの確保や、プロジェクトの運営方法など、課題はまだまだありますが、将来的にはかなり期待を持てるプロジェクトといえます。
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執筆者 西村大樹