FXで大金を稼いで自由になりたい。そう思っている方は少なくないでしょう。ところがそんな簡単に稼げないのがFX。
為替相場の先行きを予想するFXはシンプルなルールの反面、勝ち続けるのは非常に難易度が高い投資と言われています。
しかし、そんなFXに高勝率で勝てる必勝法があるのをご存じでしょうか。それが窓開けや窓埋めを狙った“窓”トレード。
窓と呼ばれる特定のチャートパターンのときにだけエントリーし、利益を抜いていくこの手法は、誰にでもマネしやすく、それでいてリスクリワードがとても良いことから多くのトレーダーに注目されているポイントです。
今回はそんなおいしいチャートパターン、窓について解説します。
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窓とは
FXにおける“窓”と呼ばれるチャートパターンは、連続したローソク足が突如大きく変動し、前の足の終値から外れた価格が始値になっている状態を言います。
窓の種類
窓には主にギャップアップとギャップダウンの2種類があります。ギャップアップは、前の足の終値よりも高い価格で次の足が始まる場合に発生。ギャップダウンは前の足の終値よりも低い価格で次の足が始まる場合に発生します。
どちらの場合にしてもこの場合のチャートパターンを“窓開け”といい、窓の空き方やタイミング、大きさなどによってトレンドの強さや相場観を推測することができます。
一般的な窓の見方
一般的に、窓は市場の急激な変化を示す指標です。特定のプライスアクションや、大きなトレンドの起点を狙うトレーダーにとって重要なサインとなる窓は、形成される形によって見方が異なります。
まず、ギャップアップが発生した場合、市場の強気の兆候と見なされます。長期目線では買いシグナルとして解釈されることもあり、経済指標発表時などに発生したギャップアップは強いトレンド発生の起点とされています。
一方、ギャップダウンはギャップアップの反対で、市場の弱気の兆候と見なされます。こちらもギャップアップ同様、指標発表時や、経済イベント後に発生したギャップダウン売りシグナルとして注目されています。
短期的には窓を埋めに行く力が働く
長期的に見れば窓の発生はトレンドの起点として見られていますが、短期的には“窓埋め”といって開けた窓を埋めに行く力が働きます。
例えば、日経平均の過去10年間のチャートを見直してみると、窓を開けて始まった日の相場が当日中に窓を埋める確率はおよそ42%前後。そのうち、ギャップダウンだけで考えると当日中に窓を埋める確率は50%もあります。
窓開け相場の約半分が窓を埋めに行っていることが分かりますね。
しかし、見方によっては窓を埋める確率は50%しかありません。窓は必ずしもトレンドの起点となっていることはなく、あくまで経験則的に埋める確率が高く感じるということを忘れてはいけません。
窓における注意点
窓は非常に重要な情報を提供する一方で、多くのトレーダーが意識しているポイントでもあります。
窓が発生すると市場参加者の様々な思惑が行き交い、ときには偽のサイン(ダマし)を示すこともあります。
窓が発生してからといって、それだけを根拠にトレードを行うのではなく、他のテクニカル分析ツールやファンダメンタル分析と組み合わせて総合的に相場を分析することが大切です。
窓が発生する理由
窓が発生する要因は様々です。市場での重要な出来事やニュース、大規模な注文など、市場に何らかのショックを与えるようなニュースがあると窓が発生する確率が高まります。
たとえば、アメリカ連邦準備理事会(FRB)が急に“金融緩和を実施。直ちに利下げを行う”などと発言した場合には、米ドルは大きなギャップダウンを作ることでしょう。
他にも、ロシアとウクライナの戦争が突然終戦宣言を発表したら全世界の株式がギャップアップするかもしれません。
このように、窓は市場が予想していなかったニュースや事件を受けた時に発生し、そのサプライズが大きいほど、大きな窓を開ける傾向があります。
窓を利用したトレード戦略はさまざまです。一般的なアプローチは、窓が形成された直後にトレンドフォローを狙ったトレードを行うことです。
アップギャップの場合は買いポジションを取り、ダウンギャップの場合は売りポジションを取ります。ただし、窓の形成が偽物である可能性もあるため、リスク管理が重要であることは言うまでもありませんね。
週の頭は窓開けが発生しやすい?
大きな窓開けはあまり目にする機会はありませんが、小さな窓はチャートよく見ていると頻発しています。特に週明けの月曜日や月末と週末が被った翌週の頭は窓が開く可能性が高まります。
これは何か大きなニュースがあったというよりは、取引の性質による部分が大きく影響します。
例えば、24時間取引ができるFXも週末の間は取引ができません。これは世界中のマーケットのほとんどが土日が休場であるからです。
ここで注目したのは“時差”。最も大きなマーケットであるニューヨーク市場が閉まるのは日本時間の午前5時ごろ(夏時間の場合)です。
このタイミングで少し大きな値動きが発生した場合、日本のマーケットは当然閉まっていますので、値動きはありません。週明けのオープンとともに値動きが一斉にスタート。
このとき、仮にニューヨーク閉場前の値動きが大きかった場合、週明けの窓が大きくなります。特に月末は、ポジションの清算などによって閉場間際に相場が動くこともあり、月初の窓発生率は特に高まります。
窓を狙ったトレードを実践する場合には注目したい時間帯ですね。
窓を狙った有効な取引手法
ここからは窓を狙った有効な取引手法をご紹介していきます。窓の発生のみをトレードの根拠にするのは少し心配です。
そこで窓と相場分析を織り交ぜて、より勝率が高くなる取引手法を解説します。
窓を活用した取引戦略は、トレーダーにとって非常に魅力的なものですが、同時にリスクも高いため、慎重なアプローチが必要です。以下に、窓を使った取引戦略をより詳しく解説します。
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ギャップアップ+移動平均線抜けでの買いエントリー
ギャップアップは、前日の終値よりも高い価格で取引が始まった場合に発生します。
アップギャップが形成された際、市場参加者は前日よりも強気のムードになっている可能性が高まります。さらにこのとき、以前から意識されていた長期足の移動平均線以上の値を付けた場合、強気の姿勢はさらに高まります。
狙い目
ギャップ アップの発生を確認し、始値が意識されていた移動平均線を上回ったらエントリーが狙い目です。
ポイントは意識されていた移動平均線がどれだけ有効であるかという点。5分足や15分足で表示する移動平均線は短期的には有効でも長期的には意識されていない場合があるので、1時間足や4時間足での移動平均線を狙うといいでしょう。
直前のボラティリティが小さかった場合はさらにチャンスです。
ただし、市場が過熱している場合や、窓が大きすぎる場合はトレンドが定まらず、市場に振り回される原因にもなります。
損切ポイント
この手法の損切ポイントは抜けたはずの移動平均線を再び割ってしまったとき。一時的には大きく伸びたトレンドも、移動平均線のレジスタンスが強いと再び下降トレンドへと転換してしまいます。
この様な傾向がみられたときにはギャップアップからの上昇トレンドへの転換は期待できないため、損切となります。
利確ポイント
ギャップアップと移動平均線を組み合わせた手法では、トレンドの初動を狙ったトレードになります。そのため利益確定の見極めが難しく、事前に利益確定の注文を入れておくと良いでしょう。
利益確定の目安となるのは前回高値の8分目。比較的ここまではトレンドが続きやすい印象があります。
しかし、思い通りにトレンドが伸びないことも多々あるので、欲の出し過ぎは禁物です。
ギャップダウン+サポートライン割れでの売りエントリー
ギャップダウンは、前日の終値よりも低い価格で取引が始まる場合に発生します。ギャップがダウン形成された際、市場は弱気の兆候を示している可能性があり、さらにサポートラインとして機能していた価格を下抜けると下降トレンドの起点となる可能性があります。
狙い目
ギャップダウンが発生し、それまでサポートラインとして機能していた価格を下回ったときが 狙い目です。
特にダブルボトムや長い下ヒゲが連発していたようなサポートラインは、一度崩れると一気に下降トレンドが進む可能性が高く、このようなポイントを見つけたらチャンスです。
損切ポイント
この場合の損切ポイントは、サポートラインを抜けた後に再び価格が上昇し、サポートラインが機能したときです。
ギャップダウンが発生して尚機能したサポートラインは底が硬く、そう簡単には割れません。最悪の場合上昇トレンドの起点ともなる場合があるので、価格が戻ってしまったときには潔く損切が必要です。
利確のポイント
ギャップダウン+サポートライン割れの売りエントリーの場合、利確のポイントはかなり高めに設定します。具体的には前回の安値以下まで利益を引っ張るとよいでしょう。
サポートラインは多くのトレーダーが意識していたラインであり、新規注文、損切ともにたくさんのオーダーが溜まっています。
つまり、サポートラインを割るということは大勢の新規注文と損切を巻き込んで価格が下落し始めた証拠でありトレンド発生のサインにもなります。
こうなるとオーダーは売り注文に偏り、再び上昇トレンドになるまでには時間がかかるでしょう。
ギャップダウンとサポートライン割れを組み合わせたこの手法は大きく利を伸ばすチャンスといえます。
窓の埋め合わせ戦略
最後は窓の埋め合わせを狙ったトレード手法です。
窓は、しばしば一時的な現象であり、市場が価格を戻して窓を埋め合わせる確率が高い現象といわれています。この現象を利用した逆張り手法が窓の埋め合わせ戦略です。
狙い目
ギャップアップの場合は売り。ギャップダウンの場合は買い。といった具合に窓を開けたらそれを埋める方向にエントリーします。
特に週明けの窓やちょっとした経済ニュースによる窓開けは、窓を埋めに行く可能性が高く、狙い目です。
しかし、トレンドを変化させるような窓開けや、あまりに大きく開いた窓に関しては埋めに以下ない場合があるので過信は禁物です。
損切ポイント
エントリーから1日窓を埋めに行かなかった場合は損切を検討します。トレードする時間軸にもよりますが、デイトレードを主体とするFXを取引している人にとっては1日窓を埋めに行かなかった相場は想定した方向性を間違えている可能性があります。
傷が深くならないうちに撤退をおすすめします。
利確ポイント
利確のポイントは窓を埋めた時点になります。窓が開いた相場はその後窓を埋めに行くという性質を根拠にトレードしているので、窓を埋めた時点でそのトレードは終了します。
もちろんそれ以上の利益を狙っていくことも悪くはありませんが、“せっかくある程度利益が乗っていたのに欲を出したばっかりに儲からなかった”といったことにならないよう、しっかりと利確はしていきましょう。
【まとめ】窓はFXで勝つために重要なポイント
発生確率はあまり高くありませんが、発生後の値動きが読みやすい窓は見つけたらチャンスのチャートパターンです。
今回は取引の精度を高めるためにテクニカル分析と窓を組み合わせた取引手法をいくつかご紹介しました。しかしそれ以外にも窓を使ったトレード手法は無数にあり、自分だけの得意パターンを見つけることも可能です。
FXでなかなか勝てないと悩んでいる方は、窓を使ったトレードに挑戦してみてはいかがでしょうか?
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