暗号資産の注文方法 指値と成行とは?効果的な使い方を解説

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暗号資産(仮想通貨)取引といえばビットコインなどが有名ですね。現在はビットコイン以外にもイーサリアム、リップル、ドージコインなど、様々な銘柄が取引できるようになっており、取引プラットフォームも充実しています。

そんな暗号資産取引ですが少々厄介なのが注文方法の種類です。単純に“売る・買う”以外にもいくらになったら買う、といった注文や、いくらで損切をするといった予約注文もできるようになり、初心者には少しわかりにくい仕組みとなっています。

そこで今回暗号資産取引初心者に向けて取引の種類と活用例を紹介していきます。是非参考にしてみて下さいね。

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暗号資産取引とは

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暗号資産取引とは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を売買することです。これらの資産はブロックチェーン技術を基盤としており、取引はオンラインの取引所を通じて行われます。価格変動が激しいため、短期的な利益を狙うトレーダーにとって魅力的な投資対象となっています。

暗号資産取引で利益が発生する仕組み

暗号資産取引の利益は、購入価格と売却価格の差額によって発生します。たとえば、ビットコインを1BTC=4,000,000円で購入し、その後に1BTC=4,500,000円で売却すれば、500,000円の利益が得られます。

この差額を狙って取引するのが基本です。また、レバレッジを利用して自己資金以上の取引を行うことも可能で、これにより少ない資金で大きな利益を狙うことができますが、その分リスクも大きくなります。

基本的には為替差益で収益を得るFXと同じです。

暗号資産取引はリスクリターンが大きい投資商品

暗号資産取引は価格変動が激しく、短期間で大きな利益を得ることが可能です。しかし、その一方で価格が急落するリスクもあり、投資資金を大きく失う可能性もあります。そのため、暗号資産取引を行う際はリスク管理が非常に重要です。

適切な損切り設定や分散投資を行うことで、リスクをコントロールすることが求められます。

暗号資産取引の特徴

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暗号資産取引には、他の伝統的な金融商品と異なるいくつかの特徴があります。これらの特徴を理解することで、暗号資産市場の特性やリスクを把握し、より効果的な投資戦略を立てることができます。

1. 高いボラティリティ

暗号資産は非常に高いボラティリティ(価格変動性)を持っています。短期間で大幅な価格変動が起こるため、大きな利益を狙うことができますが、同時に大きな損失を被るリスクも高まります。

この高いボラティリティは、特に短期トレーダーにとっては大きなチャンスである一方で、リスク管理の難しさも伴います。

2. 24時間365日取引可能

暗号資産取引は、株式市場や為替市場と異なり、24時間365日いつでも取引が可能です。世界中の取引所で取引が行われているため、時差や休日に関係なく常に市場が動いています。

この特性により、タイミングを逃さず取引を行うことができる一方で、常に相場を監視し続ける必要があるため、ストレスや時間的な負担が増えることもあります。

3. 分散型の性質

暗号資産はブロックチェーン技術を基盤にしており、分散型の性質を持っています。これにより、中央集権的な管理者が存在しないため、取引が透明かつ安全に行われるとされています。

この分散型の特性により、分散型取引所へのハッキングや詐欺行為に対する対策が十分でない場合もあり、注意が必要です。

ただし、ハッキングなどに関するリスクはブローカーを介した中央集権型の取引所ではほぼないと考えていいでしょう。その一方で、ハッキングに対する脆弱性のリスクは暗号資産そのものの価値を下げる可能性がある為、思わぬ損失につながる可能性があります。

4. 多様な投資手法が可能

暗号資産市場では、現物取引だけでなく、レバレッジを利用した証拠金取引やデリバティブ商品(先物、オプションなど)を使った取引も可能です。

これにより、投資家はさまざまな戦略を駆使してリスクを管理しながら利益を追求することができます。特に、短期的な価格変動を利用したデイトレードやスイングトレードが盛んに行われています。

5. 流動性の変動

暗号資産市場の流動性は、銘柄や取引所によって大きく異なります。ビットコインやイーサリアムのような主要な暗号資産は比較的流動性が高く、取引が成立しやすいですが、知名度の低いアルトコインでは流動性が低いため、大口の取引が価格に与える影響が大きくなることがあります。

流動性の低い銘柄では、注文が思うように成立しないリスクもあるため注意が必要です。

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6. リスクと規制の不確実性

暗号資産は規制の枠組みが発展途上であり、各国の規制方針によって市場の状況が大きく変わる可能性があります。たとえば、ある国で暗号資産に対する規制が厳しくなれば、その市場の参加者が減少し、価格に影響を与えることがあります。

また、技術的なリスクや市場の未成熟さによる価格操作のリスクも存在するため、これらのリスクを理解し対策を講じることが重要です。

暗号資産取引の注文方法

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ここからは暗号資産取引で利用される代表的な注文方法をご紹介します。それぞれの注文方法の性質をよく理解して、適切な場面で使えるようになっておきましょう。

成行注文

成行注文は、現在の市場価格で即座に注文を成立させる方法です。価格にこだわらずすぐに売買したいときに利用されます。

市場の流動性が高い場合はスムーズに注文が成立しますが、流動性が低い場合や価格変動が激しい時には思わぬ価格で注文が成立する可能性もあるため、注意が必要です。

指値注文

指値注文は、あらかじめ設定した価格に達した時に注文が成立する方法です。買い注文の場合は指定価格以下で、売り注文の場合は指定価格以上で注文が成立します。

価格を指定して取引を行いたい場合に有効ですが、市場価格が設定した指値に到達しない場合は注文が成立しないことがあります。

OCO注文

OCO(One Cancels the Other)注文は、二つの指値注文を同時に出し、どちらか一方が成立した時点で他方の注文がキャンセルされる仕組みです。

たとえば、1BTCを4,500,000円で売却する指値注文と、4,000,000円で売却する損切り注文を同時に設定し、どちらかが成立したらもう一方がキャンセルされるように設定します。利益確定と損失限定を同時に行うことができ、リスク管理に役立ちます。

IFD注文

IFD(If Done)注文は、最初の注文が成立した場合にのみ次の注文が自動的に発動する仕組みです。

たとえば、1BTCを4,200,000円で購入する注文を出し、成立した場合に4,500,000円で売却する指値注文を発動するように設定します。戦略的に一連の取引を自動化できるため、取引の手間を省くことができます。

各注文方法が有効な場面

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暗号資産取引の注文方法はさまざまですが、その方法も一長一短があります。各注文方法の有効な場面や具体例を紹介していくので、ぜひトレード戦略を立てるときの参考にしてみて下さいね。

成行注文

成行注文は、急激な価格変動が発生しているときや、即座に取引を行いたい場合に有効です。例えば、重要な経済指標の発表直後や市場に大きなニュースが出た直後など、相場が急騰または急落する場面では、迅速に市場価格で取引を行うことで機会を逃さず利益を確保できる可能性があります。

具体例

ビットコインの価格が急上昇しているときに、成行注文を使ってすぐに購入し、その後のさらなる上昇で利益を得ることができます。一方で、重要なサポートラインを割り込み、下落の勢いが強まった場面では、成行注文を使ってすぐに売却し、損失を最小限に抑えることも可能です。

指値注文

指値注文は、特定の価格でのみ取引を行いたい場合に有効です。市場の価格が自分の希望する水準まで下がったら購入したい、または上がったら売却したいという場合に活用します。価格を指定して注文を出しておくことで、相場が自分の予想通りに動いたときに自動で取引が成立します。

具体例

現在のビットコインの価格が5,000,000円ですが、4,800,000円まで下がったら購入したいと考えている場合、4,800,000円の指値注文を設定します。こうすることで、相場が4,800,000円に下がったときに自動で購入されます。

また、5,500,000円に上昇したら利益を確定したい場合にも、その価格での指値売却注文を設定しておけば、自分が常に市場を見ていなくても自動で取引が完了します。

OCO注文

OCO注文は、利益確定と損切りを同時に設定してリスクを管理したい場合に有効です。利益確定の指値注文と、損切りのためのストップロス注文を同時に設定できるため、一方の注文が成立すればもう一方が自動でキャンセルされます。これにより、利益確定と損失制限を同時に行うことが可能になります。

具体例

例えば、ビットコインを5,000,000円で購入した場合、6,000,000円に上昇したら売却して利益を確定したい一方、逆に4,800,000円まで下落したら損失を限定したいと考える場合があります。

このような状況でOCO注文を使えば、6,000,000円の指値売却注文と、4,800,000円の損切り注文を同時に出しておけます。これにより、相場がどちらに動いても計画通りに取引が成立し、リスク管理ができます。

IFD注文

IFD注文は、一連の取引を自動化したい場合に有効です。初めの注文が成立したら次の注文が自動的に発動するため、戦略的に取引を進めることができます。特に、買いと売りの連続取引を事前に設定しておくことで、相場の監視が難しい状況でも計画通りの取引が可能になります。

具体例

ビットコインが現在5,000,000円で取引されているとき、4,800,000円まで下がったら購入したい、さらにその後5,500,000円まで上昇したら売却して利益を確定したいという場合にIFD注文が便利です。

まず、4,800,000円での購入注文を出し、これが成立したら自動的に5,500,000円で売却する注文が発動するように設定します。これにより、一度の設定で希望する価格での購入と売却の両方が自動で行われるため、取引の手間を大幅に省くことができます。

【まとめ】適切な取引方法を選んで暗号資産取引に挑戦してみよう

暗号資産取引にはさまざまな注文方法があり、それぞれの方法が異なる状況に対応します。

成行注文は即時性が求められる場合、指値注文は価格をコントロールしたい場合、OCO注文はリスクとリターンを同時に管理したい場合など、有効な場面は相場の環境や戦略によって大きく変化します。

各注文方法の特徴を理解し、自身の取引スタイルや市場状況に応じて適切な注文方法を選ぶことが成功への鍵となります。

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執筆者 西村大樹

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