Bitcoin(BTC)はこれまで、70回以上の分岐を繰り返してきたと言われています。
そのコインの中には、価値の上がったものもあれば、上場されないまま無名なコインとして残っているものもたくさんあります。
2017年の11月24日に誕生したBitcoinDiamond(BCD)は、Bitcoin(BTC)から分岐してできた仮想通貨の中でも、今後の値上がりが期待されているコインの1つです。
この記事では、BitcoinDiamond(BCD)がどのような特徴を持つ通貨なのか、また保有するにあたって将来性があるかを解説していきます。
現在のチャートと合わせて、BitcoinDiamond(BCD)が発表しているニュースにも注目しながら解説をしていくので、この記事を読めばBitcoinDiamond(BCD)に対して理解を深めることができます。
仮想通貨の購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んでください。
目次
BitcoinDiamond(BCD)とは
BitcoinDiamond(BCD)は、Bitcoin(BTC)よりも速く取引確認ができ、手数料が低いハードウォークです。
Bitcoincoreを作った中本聡が目指していた、高速で手続きができること、匿名性が高いことや、新しいユーザーへのアクセス性が不十分であると感じたTeamEveyとTeam007というビットコインマイナーが新しく生み出しました。
Bitcoin(BTC)が作られた時と同じ目標を持ちながら、技術面や運用面でさらに良い仮想通貨にしようと目指しています。
仮想通貨の最大の特徴である分散化を活発にするために、幅広い仮想通貨のセキュリティ機能を担っていることで有名な、SHA-256アルゴリズムをブロックサイズの増大のために削除しています。
Bitcoincoreとは
Bitcoin(BTC)の開発者がリリースしたソフトです。
Bitcoin(BTC)のウォレット機能や取引に関するルールブックのような役割をしています。
仮想通貨名 | BitcoinDiamond |
トークン名 | BCD |
発行上限枚数 | 210,000,000BCD |
公式ホームページ | https://www.bitcoindiamond.org/ |
公式Twitter | https://twitter.com/bitcoindiamond_ |
※2020年1月12日時点
BitcoinDiamond(BCD)の特徴
BitcoinDiamond(BCD)の特徴はこちらの4つです。
- 安全性の高さ
- 取引のスムーズさ
- 新規参入のしやすさ
- ライトニングネットワークの実装
Bitcoin(BTC)の抱えていた問題を交えて、どのような特徴を持っているのかお伝えします。
特徴①安全性の高さ
Bitcoin(BTC)のブロックには『誰がどれだけの取引をしたのか』といった情報が書き込みされているため、プライバシーがないと問題視されており、当初はユーザーデータを隠したまま取引可能な新しいコインを作ろうとしていました。
ところが、将来的には政府がすべての暗号通貨に情報の開示を義務付けするだろうと予想して、この計画は断念されました。
しかし安全性を求める意思は変わらなかったため、リプライ攻撃の対策としてSegWitを採用し、トランザクションのフォーマットにも変更が加えられ、完全に独立したBitcoin(BTC)の決済を否認するシステムができました。
トランザクション形式の変更を決めた理由は、Bitcoin(BTC)に不正ログインをした第三者の決済が承認されないようにするためです。
Bitcoin(BTC)とBitcoinDiamond(BCD)のトランザクションに使われるアルゴリズムが似通っているため、分岐したコインの取引も有効になると判断されてしまうため、その対策として形式の変更に至りました。
特徴②取引のスムーズさ
Bitcoin(BTC)のブロックには、取引情報と共にデータの信頼性を確かめた記録も書き込まれるため、データ容量がすぐにいっぱいになっていました。
Bitcoin(BTC)のブロックサイズは1MBで、元々は1秒に2-7のトランザクションを行い、10分に1回ブロックの生成がされる仕組みです。
また取引する人が増えたことで、承認にかかる時間が長くなったことをBitcoin(BTC)は問題視されていました。
それを解決するためにブロックサイズを大きくすることで、処理されるトランザクションの数を増やし、承認待ちの多さによる取引の混雑を防ぎ、トランザクションにかかる時間を短縮しようとしました。
BitcoinDiamond(BCD)は取引情報のみをブロックに書き込み、ネットワーク上のデータ容量の節約をするために、多くの取引ができるようにユニットブロックを増やしました。
BitcoinDiamond(BCD)もブロックは10分ごとに生成されますが、ブロックサイズを8MBまで引き上げたことや、SegWitの実装により各ブロックの署名データが削除されたことで、BitcoinDiamond(BCD)は1秒あたり100のトランザクションができる通貨として告知をするまでに至りました。
特徴③新規参入のしやすさ
BitcoinDiamond(BCD)は、マイナーにも購入者にも新しく参入できるような配慮がされました。
購入者向けの配慮としては、BitcoinDiamond(BCD)の購入価格の設定です。
BitcoinDiamond(BCD)の供給量は、Bitcoin(BTC)の10倍になります。
希少性が価値になる仮想通貨にとっては一見デメリットに見えますが、発行上限数を上げることでコインの価値が下がり、また取引手数料を抑えることができるので、新しく仮想通貨を始める人にとって取引がしやすいと敷居の低さを感じてもらうことを狙っています。
そうすることで、日常的な買い物のような比較的安価な商品との取引に利用できる仮想通貨を求める中小企業や、個人のユーザーにとっても利用しやすいのではないかと考えました。
マイナーに向けた配慮としては、GPUマイニングに最適化されたOPTIMIZED X13というマイニングアルゴリズムを採用していることです。
Bitcoin(BTC)のマイニングには高価で高スペックのPCが必要だったことから、なかなか個人のマイナーが新規参入することが難しい状況でした。
マイニングの競争が激しくなっている中で、家庭用のゲーミングPCでもマイニングできる仕組みを導入することにより、新しいマイナーが参入できる環境を整えています。
特徴④ライトニングネットワークの実装
BitcoinDiamond(BCD)が目指しているのは、低額でも高額な支払いでも頻繁に利用される仮想通貨になることです。
そのためBitcoinDiamond(BCD)は、2018年7月にライトニングネットワークの実装が開始されました。
ユーザー同士を接続する媒体があればネットワーク上で他のユーザーに送金ができるので、これまでよりも多くの取引ができるようになりました。
しかし、システムはBitcoinDiamond(BCD)のネットワーク全体に適応されるので、身に覚えのない支払いや、多額の手数料の支払いをするような不正はないので安心してください。
ライトニングネットワークの実装は、クレジットカードで有名なVisaなどと比べて取引の承認速度が遅かったため、リアルタイムの支払いと、高頻度で自動売買することの両方の場面で選ばれるシステムを作るために決定しました。
トランザクションの一部をブロックチェーンから外すことで、リアルタイムの決済を促し、契約の自動化システムが管理のサポートをしています。
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BitcoinDiamond(BCD)の現在の推移
2021年4月の半ば頃に、一時だけ価格の急騰があったものの、それ以降は¥140~¥160の間を行き来するような動きを見せています。
2020年1月12日時点では大きな値動きがなく停滞しているようですが、今後はどうなっていくのかBitcoinDiamond(BCD)が発表しているニュースも交えて、次の項目で見解をお伝えします。
BitcoinDiamond(BCD)の今後の動向
BitcoinDiamond(BCD)財団と複数のグローバルコミュニティは、BCDPayというウォレットアプリをリリースしたり、中小企業向けの電子商取引および決済アプリケーションを開発するなど、分散型金融商品の取り扱いや、電子決済システムの構築をしながらグローバルな事業展開を目指しています。
ウォレットアプリの他にも、BCDBazaarといってBitcoinDiamond(BCD)で決済できるネット通販サイトの立ち上げを行いました。
サイトでは食品からカメラ部品、PC周辺機器やアクセサリーなどの販売を行っています。
またBitcoinDiamond(BCD)の公式Twitterにて2021年5月18日に投稿されたツイートには、共同で秘密鍵を管理するための新しいメンバーを世界中から5名募集する旨を発表しています。
深い仮想通貨に対する知識や、BitcoinDiamond(BCD)を発展させたいと言う強い気持ちが行動に伴っている人を求めて、現在も募集されています。
これらを踏まえて、現状は大幅な値上がりを見せる気配はありませんが、BitcoinDiamond(BCD)は今後の値上がりも注目できる通貨と言えます。
実は、あまり開発コミュニティの盛り上がりが少ないという見方をされることもありましたが、新しい開発パートナーを求めている背景には、もっと発展させていきたいという気持ちがあるからだと考えられるからです。
また、スペックだけで言うとBitcoin(BTC)よりも上だと評価する声もあります。
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BitcoinDiamond(BCD)の購入方法
BitcoinDiamond(BCD)を扱う取引所は、BinanceやOKEx、他にも世界 170ヵ国で数千万人のユーザーが使うHuobiGlobal、他に取り扱いをしていないコインも取り扱うことで有名なKuCoinなどがあります。
現在、残念ながら日本国内の取引所で取り扱いはありません。
もしBitcoinDiamond(BCD)の購入を検討している人は、大手取引所であるBinanceでの購入がおすすめです。
BitcoinDiamond(BCD)のまとめ
BitcoinDiamond(BCD)は、Bitcoin(BTC)よりも安全性が高くて、取引スピードが速く、購入者としてもマイナーとしても新規参入できるような配慮がされている仮想通貨です。
個人にも企業にも利用してもらえるように、発行上限枚数はBitcoin(BTC)の10倍あります。
BitcoinDiamond(BCD)のウォレットアプリや、BitcoinDiamond(BCD)で決済できる通販サイトの運営なども行いながら、グローバルな市場での流通を目指しています。
執筆者 西村大樹