仮想通貨XANA(ザナ)とは?注目のメタバースイベントや将来性も解説

XANAとは?将来性の解説と注目のメタバースイベント3選のイメージ画像

XANAというブロックチェーンをご存じですか?

XANAはタバース専用に構築されたイーサリアムサイドチェーンで、最近のNFTブームやメタバースブームによってその名を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

現在多くの企業がメタバースのプラットフォームとしてXANAのブロックチェーンを利用しており、その成長スピードの速さから将来性は大変期待できるものとなっています。

本記事ではそんなXANAの特徴とXANAが提供するコンテンツを分かりやすく解説します。「XANAのネットワークに参加してみたいけど将来性はどうなの?」と疑問に思っている方は是非最後まで読んでいってください。

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XANAとは

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XANAはメタバース専用に構築されたブロックチェーンで基本構造はイーサリアムのサイドチェーンとなっています。現在ネイティブトークンは発行しておらず、トークンの直接取引はできません。

XANAのブロックチェーンはMetaMaskやMyEtherWalletなどの一般的な仮想通貨ウォレットと互換性があり、主要なブロックチェーンともブリッジングされているので非常に汎用性の高いネットワークになっています。

XANAの開発チームは15か国以上の国から集まった総勢100名以上のメンバーで構成されていて、2年の開発期間の末に「あらゆるデバイスに対応したメタバースプラットフォーム」の構築と「独自のサイドチェーンと高度な連携」を実現することに成功しました。

XANAを構築するサイドチェーン

XANAのブロックチェーンはメインチェーンと異なるブロックチェーンでトランザクションを行う「サイドチェーン」と呼ばれる技術で構成されています。サイドチェーンはメインチェーンに「ペグ」という方式で資産を結び付けていて、それぞれのチェーン間の送金が可能になります。

この技術はスケーラビリティ問題の解決に加え、メインチェーンを拡張させる機能を持ち合わせているので、メインチェーンに新しいスマートコントラクトの内容を付加したり、サイドチェーン独自の仮想通貨を発行することが可能になります。

同じくスケーラビリティ問題を解決するブロックチェーンの技術には2レイヤ方式がありますがこちらは仕組みそのものがサイドチェーンとは異なるので混同しないように注意が必要です。

XANAが大手企業にも導入されている理由

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メタバースの将来性が非常に期待できることは導入している企業の多さからも予想ができます。

大手企業がメタバースに参入する際にXANAのプラットフォームを選ぶ理由は以下の3つです。

  • ハイスピード処理
  • 低コスト
  • メタバースへの特化

これらのメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット①ハイスピード処理

XANAのメタバースは何十億人ものユーザーが利用することを想定して設計されています。

ブロックチェーンをベースにしたネットワーク技術は、スケーラビリティの問題からユーザーの増加に伴う処理速度の低下が問題視されていました。そこでXANAはサイドチェーン技術によりその問題を解決しています。

XANAのもつ処理能力はイーサリアムの数百倍とされていて、XANAメタバースの経済圏での処理の遅延は現時点ではほぼ起こらないと言っていいでしょう。

メリット②低コスト

XANAはイーサリアムのサイドチェーンでありながらトランザクション(取引処理)にガス代(手数料)がかかりません。

イーサリアムのブロックチェーンで取り扱うことのできる暗号資産は「ガス代」と呼ばれる手数料がトランザクションごとに発生します。

このガス代はイーサリアムチェーンの利用者によって価格が変動し、利用者が多ければガスが高額に、反対に利用者が少なければガスが低額になります。

ところが昨今のNFTブームによりイーサリアムチェーンの利用者が増加したことで全体的なガス代の高騰が懸念されています。

例えばOpenSeaなどの有名なNFTマーケットプレイスでNFTコレクションの出品にかかるガス代は日本円にして平均10,000円程度かかりますし、ウォレット間の送金もガス代が高額な時間帯では1,000円以上かかる場合もあります。

特にメタバースの経済圏では実行されるトランザクションの多さからガス代の高騰が普及のネックとなっていましたが、XANAではそれらを解決したプラットフォームを提供しています。

メリット③メタバースへの特化

XANAのブロックチェーンはメタバースに特化したサイドチェーン設計がされています。また企業側の迅速な導入に対応するために、SDK(技術やプログラムをまとめた仕様書)やコードベース・ライブラリ(プログラムのコードをまとめたもの)の提供もされています。

XANAはGamefiの搭載も可能

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XANAのメタバースでは、開発者は自身のゲームをGamefiとして公開することもできます。例えば大手の企業などは自社ブランドのゲームをXANAのメタバース内で展開したり、Gamefiによって資金の調達も可能になります。

Gamefiは現在イーサリアムのブロックチェーンを利用して構築されたものが多く、導入の際のガス代が高額でしたが、XANAのメタバースを介すことでこれらの問題も解決できるでしょう。

Gamefiとは

Gamefiについての補足です。

GamefiとはGame+Finance(金融)を組み合わせた造語でPlay to earnの一つになります。

Gamefiでお金を稼ぐ方法は様々ですが一般的にはゲームのクエスト攻略による報酬であったり、ゲーム内のNFT化されたアバターの売買などでお金を稼ぐことができます。

GamefiやPlay to earnについては以下の記事で詳しく解説しています。もう少し詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

Gamefiに関する記事はこちら

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Play to earnに関する記事はこちら

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XANAの注目のメタバースとNFT

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XANAのメタバースでは多くの企業が集まっているため、非常にユニークなイベントやNFTが多数公開されています。その中でも特に注目だったメタバースイベントとNFTを3つご紹介します。

中には終了してしまったイベントもありますが、「将来的にはこのようなイベントが次々に開始されるんだ」というような視点で見ていただけたら幸いです。

東京都江東区のメタバースアート展(イベント終了)

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こちらは地元の方ならご存じのイベントだったのではないでしょうか。東京都江東区はNOBORDER.zとコラボレーションした「kotoハートフルアート展」「東京2020オリンピックパラリンピック展」をXANAのメタバースで開催しました。

この展覧会はメタバースの世界で、自宅に居ながら24時間、アーティストの作品をいつでも観覧できる没入型の体験イベントです。

展覧会の会場では自身のアバターが会場内を移動したり、区長の挨拶や展示作品の審査委員の評論の音声配信など、仮想空間でありながら現実さながらのイベント体験が実現されました。

kotoハートフルアート展とは

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が「スポーツと文化の祭典」であることから、文化・芸術活動を通して大会に参加し、オリンピック・パラリンピックを盛り上げることを目的とした展覧会です。(江東区ホームページ抜粋)

江東区在住の障害を持つ方々が作成した絵画や書道などのアート作品220点を豊洲文化センターをはじめとした3つの地域で展示し入選作品の表彰を行いました。

鉄腕アトムのメタバースゲーム

知らない人はいないと言っても過言ではない「鉄腕アトム」もXANAのメタバースプロジェクトに参加しています。

アトムのイメージ画像

このプロジェクトは鉄腕アトムの製作元である「手塚プロダクション」、大手旅行代理店の「JTB」、日本を代表するクレジットカード会社「JCB」、kotoハートフルアート展を手掛けた「NOBORDER.z」の計4社が共同で開発しています。

プロジェクト名はメタバース専用Gamefi「鉄腕アトムNFT in XANA」といい、鳥取県が地域活性化の一環としてタイアップしています。

このゲームは鉄腕アトムのNFTカードを集めるデジタルカードゲームとなっていて、コレクション性があることはもとより、トレーディングカードとしてもプレイできるように開発されています。

鳥取県がタイアップした理由

鳥取県は県を挙げて宇宙産業の発展に力を入れており、日本一の星空継続観測都市であることから「星取県」というネーミングでブランディングを進めていました。

その宇宙産業の発展と観光事業に対するタイアップということで鉄腕アトムとのコラボレーションが実現し、鳥取県のご当地トレーディングNFTカードが鉄腕アトムのデザインで登場しました。

鉄腕アトムNFTの売上金の一部は鳥取県の観光振興に寄付され、今後鳥取県のSNSでも観光PRとしても登場する予定です。

メタバースで乗れるスケートボードの登場

メタバースでは自分の代わりとなるアバターと呼ばれるキャラクターで活動する仮想空間ですが、この中でアバターが乗ることのできるスケートボードがNFTとして登場しました。

スケボーのイメージ画像

アバターをカスタムする為のアイテムとしてではなく、乗り物としてのスケートボードNFTの登場はXANAが初めてです。

このNFTは全国で活躍するグラフィティアーティストのMorita Manabu by WOODが発表したもので、XANAが株式会社ZETA、並びに株式会社STYLUSとパートナーシップを締結したことを受けてコレクションが公開されたようです。

今回パートナーシップを締結したZETAはメディア・デザイン・データ・テクノロジーを組み合わせ、アクションスポーツやストリートカルチャーにこれまでとは全く違う新しいサービスを提供する企業です。

同じくパートナーシップを締結したSTYLUSは総合アートプロデュースを行う企業で、クリエイターの本来の市場価値をユーザーに届けることを目標としています。

これら2社のタッグにより、アートのプロデュースとストリートカルチャーが合体し、Morita ManabuがデザインすることでスケートボードNFTが誕生しました。

今後このスケートボードがどのように活躍するかは分かりませんが、メタバース内で大会やショップが開かれたら面白いかもしれません。

Morita Manabu by WOODについて

彼の作品は若者だけではなく幅広い層から支持されていて、遊び心や素材選びは目を引くものがあります。

その根底にはグラフィティアートというスタイルが作品に大きな影響を与えているようで、彼の作品の躍動感は他のどの作品とも類似しない唯一の表現になっています。

インスタグラムフェイスブックでは彼の作品が公開されており、昔、橋の下の落書きに心躍らせ、スプレー缶で真似したことがある方なら誰でも熱くなれることでしょう。

【まとめ】XANAはメタバースをより身近なものへと発展させるプラットフォーム

XANAのメタバースに関する紹介は以上です。昨今のメタバースやNFTブームにおいて、これほどまでに多くの企業が注目し、発展を遂げているメタバースプラットフォームは他にないでしょう。

XANAのメタバースで公開される予定のゲームは鉄腕アトム以外にも様々なタイトルがあり、台湾の大手ゲーム会社であるGODS FLAME社もメタバース内のGamefiに参入しています。

NFTに関しても今回紹介したものはほんの一部で、他にはアイドルのNFT、ウルトラマンのNFTなど魅力的なものが多数公開されています。

また現在発行されていないXANAのネイティブトークンがローンチされれば独自の新しい経済圏が誕生する可能性もありますし、この点については今後の動向に要注目です。

この様に日々進化しているXANAのメタバースプラットフォームはメタバースを私たちにとって身近な存在へと発展、その経済圏は社会インフラを担うまでに拡大するかもしれません。

NFTやメタバースに興味がある、メタバースのGamefiに参加してみたい、そのような思いを持っている方は是非一度XANAの公式ページを訪れてみることをお勧めします。

執筆者 西村大樹