Readon(リードオン)と呼ばれる新しいマネタイズ方式のブロックチェーンアプリをご存じでしょうか。
最近のブロックチェーンアプリでは「X to earn」といって、何らかの行動に対して収益が発生する仕組みのものが多くリリースされています。
ゲームで遊んで稼ぐPlay to earnや、運動で稼ぐMove to earnはどれもX to earnの一種であり、最近では本を読んで稼ぐRead to earnというものまで誕生しました。
今回ご紹介するReadonもRead to earnに対応した新しいブロックチェーンサービスで、読書好きのユーザーからかなり注目を集めています。
そこで本記事はReadonについて始め方や稼ぎ方について詳しく解説します。「本当に読書でお金を稼げるの?」「Readonは簡単に始められるの?」といった疑問を解決する内容となっていますので、是非最後までご覧ください。
目次
Readonとは
タイトル | Readon |
ジャンル | Read to earn |
トークンシンボル | READ/RGT |
対応デバイス | 未定 |
公式ページ | https://readon.me/ |
Discord | https://discord.com/invite/readon |
https://twitter.com/ReadOnMe3 |
Readonは読書によってお金を稼ぐことができるRead to earnアプリです。「読んで稼ぐ」という全く新しいマネタイズ方法ですので、アプリの認知度はそれほど高くはありませんが、今後台頭してくるX to earnアプリとして期待されています。
デジタルメディアを読むだけでお金を稼ぐなんて、なんだかピンときませんよね?本来であればネットワーク上に公開されている文章は無料で読むか、もしくはお金を払って読むものです。
それを無料で読むだけではなく、読んだ分が収益になるというのは今までのサービスでは聞いたこともありません。
なぜこのような特殊なアプリを開発しようと思ったのか、その理由はReadonのホワイトペーパに記載されていました。
Readonのコンセプト
Readonは3つのコンセプトからなる分散型のデジタル読書コンテンツの提供を目指しています。
- コンテンツ契約
- Read Fiトークン経済
- 分散型レコメンデーションシステム
WEB上にある文章やコンテンツを読んでいると不意に出てきたポップアップを開いてしまって不愉快に思ったことはありませんか?
バツボタンで閉じようと思っても間違ってページを開いてしまったり、スマートフォンで閲覧しているときには広告のポップアップが移動して広告を消せなかったりすると、正直読んでいたコンテンツ自体を閉じてしまいたくなりますよね?
Readonはこのような問題を解決するために上記のようなコンセプトを掲げています。そして最終的にはWEB上にあるすべてのコンテンツをReadonで閲覧することによって、ユーザーは常に良質な記事だけを読めるようにすることが目標だそうです。
ネット上のすべてのコンテンツを最適化し、良質なものだけにするという壮大な目標を掲げているReadonのコンセプト。もう少し詳しく見ていきましょう。
コンテンツ契約
ホワイトペーパーによればReadonのコンテンツ契約は、「すでにネット上にあるコンテンツも含めて全ての所有権を明確にし、オンチェーンとオフチェーンの両方のコンテンツで専用のコンテンツ契約をすることを目指します。」と書かれています。
つまりコンテンツ契約をしたクリエイターは、作成したコンテンツの所有権が明確になることで、配信先のプラットフォームを選ぶ事なくコンテンツを配信できるようになるわけです。
例えばYouTubeに配信した動画は自分で発信しない限り他のプラットフォームで配信することはできませんよね?また、配信プラットフォームがクリエイターのアカウントを停止してしまえば、今までの作品がすべて閲覧できないようになってしまいます。
この様な状態では配信したコンテンツの所有権が完全にクリエイターにあるとはいえません。むしろ配信の権利がプラットフォームにある以上、クリエイターの所有権はとても小さいと言えるのではないでしょうか。
Readonはこの事態を解決するために、コンテンツ契約を通してクリエイターのプラットフォーム依存度を下げることに重点を置いています。
クリエイターが製作した作品の所有権を、完全にクリエイターのものにするという考え方は、今の中央集権型のネットワークそのものへの問題提起と言えるかもしれませんね。
Read Fiトークン経済
Read Fiトークン経済はReadonを通して配信されているコンテンツに関わることでトークンを獲得し、ガバナンスシステムや、エコシステムの構築を目指します。
このコンセプトはRead to earnのベースとなる考え方です。クリエイターや読者全員が、分散型の配信システムに参加することで、Readonの経済圏でトークンを獲得できるようになります。
分散型レコメンデーションシステム
分散型レコメンデーションシステムでは、Readonのユーザーデータを活用し、自分のおすすめのコンテンツが自動で提供されるようになります。
この仕組みはYouTubeのおすすめ動画や、Googleの予想検索と同じような仕組みですね。但し、これらの中央集権的なプラットフォームとの違いは、活用するデータの所有権は完全にユーザーにあり、分散利用されるという点です。
つまりReadonに勝手にデータを蓄積されることもなければ、ユーザーから集めたデータを外部で再利用することもできないというわけです。
分散管理されたレコメンデーションシステムがどの程度ユーザーの要望とマッチするかはわかりませんが、もしかしたらWEB3.0では主流のシステムとなっていくかもしれませんね。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-15676/
https://bitcastle.io/column/post-16290/
https://bitcastle.io/column/post-16617/
Readonの始め方
Readonは現在開発中のアプリで、残念ながら今すぐに始めることはできません。しかし、先行プレイに必要なホワイトリストへの登録と、最初に用意するNFTの情報が公開されていましたので、こちらについてご紹介していきます。
ホワイトリストの参加方法
ホワイトリストとは、アプリの提供者がこのユーザーに最初にプレイさせてあげたいと思った人たちをまとめたもので、このリストに名前が載るとアプリの先行プレイができます。
Readonでもホワイトリストが準備されていて、リストに参加するためには以下の作業が必要です。
Discordに参加する
Discordとはチャットアプリのひとつで、多くのブロックチェーンプロジェクトが情報発信のために参加しています。最近人気が高まっているアプリの一つですので、利用している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ホワイトリストに参加するには、まずReadonのDiscordページに参加しましょう。もしまだ「Discordのアカウントを持っていないよ」という方はこちらから登録ができるのでアカウントを作成しておきましょう。
アカウントの作成ができたらトップページのDiscordに参加するをクリックします。するとReadonより招待が届くので、招待を受ければ参加完了です。
ポイントを集める
Discordに参加できたら、今度はReadonのDAOページでReadonホワイトリストに載る為のポイント集めをします。一定以上のポイントを集めると無事にホワイトリストに参加できますが、すべてのユーザーがホワイトリストに乗れるわけではありません。
参加者が多くなるとその分、たくさんのポイントが必要となるので、どうしても先行プレイがしたいと思っている方は積極的にポイントを集めるといいでしょう。
ポイントを集める方法はいくつかありますが、基本的にはDiscordのコミュニティのたくさん参加すればポイントが集まります。
ポイントがもらえるアクションは以下の通り。
- 他ユーザーへ挨拶
- 本の紹介
- 知恵の共有
- アンケート
- 進捗チェック
- ゲリライベント
- ツイート抽選
アクションによって獲得できるポイントに差がありますが、高ポイントを狙うよりも、比較的参加しやすい「他ユーザーへの挨拶」と「本の紹介」は積極的に行うといいでしょう。
ちなみにReadonのDiscordは以下の手順で一部が日本語化されます。
- ReadonのDAOの一番上のメニュータブを開いて「choose-language」を選択
- メニューの中の日本語を選択
こうすることでDAO内のJAPANESE ZONEが日本語で閲覧できるようになります。
NFTを準備する
ReadonでRead to earnをするためにはメガネというNFTが必要になります。メガネには様々なプロパティがあり、これらの差が収益性の違いなるでしょう。
- 話題
- レベル
- 層
- 経験
- 耐久性
- 統計
- エネルギー
- ミントカウント
これらのプロパティが収益にどのような変化を及ばすのかはわかりませんが、より多くの収益を狙うのであれば、レベル高い眼鏡を入手するといいかもしれませんね。
ちなみに2022年9月時点ではまだNFTの販売は行われていないようです。
Readonの稼ぎ方
Readonの稼ぎ方はメガネを装備して本を読むだけです。読書をしている時間が報酬の対象となり、装備しているメガネや読書時間によってトークンや経験値が獲得できます。
但し、ユーザーが1日に獲得できる最大トークンはメガネによって決められているので、1日中本を読んでいたからと言ってたくさん稼げるわけではありません。
また、トピックごとに存在するメガネの本数も決まっているそうなので、自分が好きなジャンルの本に対応したメガネでなければ収益性が大幅に制限されてしまいます。
Readonの稼ぎ方は非常に簡単で、本を読む習慣がある方であれば簡単にマネタイズできる素晴らしいアプリでしょう。ですが、Read to earnで大きく稼ごうと思った時にはReadonは少しマネタイズのルールが細かく、少し難しいかもしれません。
まずは大きく稼ぐことよりもRead to earnを体験してみるくらいのスタンスで始める方がストレスが少なくていいかもしれませんね。
Readonのトークンについて
ReadonはREADと呼ばれるアプリ内トークンとRGTというガバナンストークンの2つで構成されています。どちらもReadonをプレイするにあたって重要なトークンとなるので、それぞれの違いについて簡単にご紹介していきましょう。
READ
READはRead to earnの報酬で発生するトークンです。メガネのグレードアップや契約コンテンツへの広告料の支払いにも使用できるので、アプリ内通貨としても利用できます。
供給量に制限はありません。ですが、その分インフレを起こしやすいトークンであるとも考えられるので、価値の維持がどのような仕組みで行われるのか気になるところです。
RGT
RGTはReadonのガバナンストークンです。供給量に制限があり、発行はREADのローンチ以降となります。
【まとめ】読書をマネタイズできるReadonは人気のアプリとなれるか
読書がお金に変わる「Read to earn」という新しいマネタイズ方式を搭載したReadon。読書好きな方や、コンテンツを読む機会が多い方は大変注目しているのではないでしょうか。
プロジェクト自体がまだ始まったばかりであり、詳細な情報はあまり公開されていませんが、ロードマップによればベータ版のテスト公開が2022年第4四半期に予定されています。
ホワイトリストに間に合わなかった方や、リストに名前が載らなかった方でもあと少しでReadonが体験できるでしょう。
もちろん先行者利益を取りに行くことは難しくなってしまいますが、今後Read to earnが流行ってくればReadonはその先駆けとなって注目される可能性は非常に高いと思われます。
少しでも気になった方はDiscordに参加して、ホワイトリストへの参加を目指してみてくださいね。
執筆者 西村大樹